ベッカライ・ビオブロートのパン
いつも行くパン屋さんで、『ベッカライ・ビオブロートのパン』松崎太 著(柴田書店)をぜひ読んで、と薦められ、帰りに本屋さんに直行して買って帰った。
前半はベッカライ・ビオブロートの職人、松崎さんがパン職人になるまでの話。
彼自身が書いている。
「今後の人生の大半は仕事をして生きていくのに、それが楽しくなかったら、本当にやりたいものでなかったら、人生そのものがつまらなくなることが、働いてみてやっとわかった」と彼はいう。
そしてひとつのこと、すなわちパンを焼くことを究め、ドイツでマイスターの資格を取得する。さまざまな人に会い、その仕事のしかたを学んでいく。古本屋に通い、古い原書からも学ぶ。いにしえの人からも学ぶのだ。
尊敬できる人とも出会う。ただ真似をしたところでそれは借り物でしかない、と自覚している。
「たとえどんなに頼りなくても、僕は自分の考えでやってゆかねばならないと感じていた」。
まだ前半までしか読み終えていないけれども、この本は多くの方におすすめしたいと思った。
松崎さんの仕事に対する姿勢に強く惹かれた。
仕事で迷っている人に、読んでもらいたい本。
ベッカライ・ビオブロートはこんなお店です。
ベッカライ・ビオブロート(All About)
ベッカライ・ビオブロート取材の話(Bread Journal)