冬の日だまり

たとえ15分しかなくても
ゆたかな気持ちになれる食事をすることは
可能だと思う。

こんがりとトーストしたブールのまるい1枚に
バターのまろやかさにまで、ほどよく熟した
アボカドに、海の風と光からうまれたような
塩がひとつまみ、あったなら。

窓越しに冬の日をたっぷり浴びながら食べていたら
パンの中にも、日ざしの匂いを感じた。


このパンは、いま、取材中のものです。