2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

葡萄の再生〜レーズンのパンに感動する

時々、レーズンのパンに感動する。今日は葉山のブレドールの胡桃とレーズンのパンとシナモンシュガーの渦巻きの入ったレーズンの食パンに。ドライになる前の果実を思わせるみずみずしさに出会うとわたしはそのわけを尋ねずにはいられない。ブレドールの橋本…

世界で一番美味しいパン

世界で一番美味しいパンは、誰かのためだけに、家で作られるパンかもしれない。手でこねて、まるくふくらむのをゆっくり待って慣れ親しんだ家のオーブンでこんがり焼くパンはどこにも売っていない、うれしい味がする。そんなふうにパンを焼いてみたい人にう…

長い一日

美味しいパンとジャムのある朝食。作ったひとの顔を思い浮かべる。農産物でも何でも、人の顔が思い浮かんだら食べものに対する感謝の気持が増すと思う。午前中、病院の待合室で今度の講演のサマリーを書き出す。そういう場所では五感を働かせないのでとても…

夜のパン屋さん

素敵な雰囲気のパン屋さんを見つけた。かなり遅い時間灯りの色の温かさに惹かれて立ち寄った。一日の仕事をほぼ終えていたであろう店の人はやさしくてなんだかその時、旅先の夜にいるような気分になった。パン・オ・レザンにうわがけされた杏の色がちょうど…

賛否両論@恵比寿

恵比寿に先週OPENしたばかりの料理屋さんで食事をする。カウンターから料理をしているところを眺める。日本料理は静かだとあらためて思う。今日の盛大な晩ごはんは栗豆腐、帆立のおかき揚げと銀杏、鱧と松茸の椀、秋刀魚の韓国海苔和え、鯛とあおりいかのお…

パン屋さんのお菓子で一番好きなもの

パン屋さんのつくるお菓子はたいてい好きだけれど中でも一番好きなのはパン屋さんのオーブンで作られた大きなメレンゲ。パンに使わなかったたまごの白身で、パンを焼かない時間を使って。イチゴと生クリームと、お抹茶と、今の季節ならアイスクリームやマロ…

ワインとチーズとフィグのパン

ワインをあけて、フィグのパンひとかけらに、ちょうどよくとろけたブリーチーズという大好きな組合わせで、夕食前の一口を愉しみながら料理を作る。なんて書くと、kitchen drinkerみたいだけれど。感想メッセージを、たくさんいただいています。どうもありが…

考えていたこと

これから夏が始まると勘違いしてしまいそうな暑さの中打合せで出かけた渋谷の店は、ビルごとすっぽりとしずかな冬のようだった。しばらくぶりに足を踏み入れたデパート。栄枯盛衰を思う。帰りに駅でパン(アンデルセンとメゾンカイザー)だけ買って帰る。仕…

その道のプロフェショナル

パン作りの秘訣は1に粉、2に種、3に技術といわれている。そこからパンの命である良い香りと味わいが生まれる。今日はパン作りの最先端の現場にいる粉の専門家、酵母の専門家、そして技術の専門家(パン職人)と話をした。わたしは彼らの持つ「いいもの」を集…

イレール ドゥーブル

いいお店をみつけたよ、とか今度行きましょう、といわれると嬉しい。二子玉川、オーガニックフレンチのイレール ドゥーブルのテラス席で昼間、長い時間を過ごした。野菜がたっぷりで色鮮やかな軽めの料理と一緒にいただく自家製のパンも自家製でないバゲット…

もうひとつのハッピーエンド

9.13の、ハッピーエンドの話の続き。パン粉を作った。夫がコロッケを作ることになったので(数年に一度、そんな日がある。)冷凍庫にあったいろいろなパンの、端のところなど数種類を選び、ミキサーで粉砕した。せっかくうつくしい形に、サクッとふわりとす…

SOSと思う日にも

short order+seasonal、すぐできる旬の料理。その頭文字をとってSOSとしたVOGUEの料理本の感性が好きだ。それは家庭料理の基本としたいスロー&クイックな料理。手の込んだことをしなくても、とりたての季節を、作りたてを、気が逃げないうちに楽しく食べら…

ピザを愉しむイベント@bulthaup

南青山にあるbulthaupショウルームでピザのイベントがあった。ドイツ製の銀色のキッチンで、用意されていた手作りのピザ生地をゲストが成形する。(パン生地をさわると、人はどうしてこんなに楽しそうになるのだろう!)トマトペーストを塗ってから水牛のモ…

メロンパンワゴンと2005年予測

今発売中のDIMEで移動ワゴンのメロンパンへのコメントが、日本パン菓子新聞で8.4の座談会(2005年のトレンド予測)レポートが掲載されました。いつの日か、パンもお米のようにブームとかトレンドとさほど関係しないしっかりとゆるぎない、日常的な位置に落ち…

Bread+something sweet

菓子パンよりも、どちらかといえばプレーンなパンとスウィーツを別々に食べたいと思う。調理パンよりも、パンと料理が食べたいと思うように。朝のBread+somethingはスウィートなものが好きというひとが多い。キャラメルフルーツはネクタリンでもできそうだ。…

キャラメルバナナにリンゴのパン

朝から税理士さんが来たりして、慌しかったけれどすっきりした気持になる。やっとひとつのことに区切りがついたので。ずっと、まとまった休みをとれずにいて良くも悪くも最近ではそれに慣れてしまっている感じ。予定も仕事ばっかりだ・・・。その分、日常を…

パン・ド・ミのハッピーエンド。

美味しい食パンは最後の端まで美味しい。パンを冷凍しなくてはならないのはいつも申しわけないと思っているけれど最後の一枚、端のところがことさら美味しいトーストになったりすると、ほっとする。そんなパンをまた買いに行こう、と思う。

日曜日の吉祥寺と昼休みのカフェ

休日の吉祥寺はそぞろ歩く人が楽しそうでいつもお祭りみたいだ。今日は本当のお祭りがあったのでお神輿がいくつも出てさらに賑わっていた。この辺は最近、お店が消えては新しく生まれている。街の細胞が活性化しているみたいに目をみはる勢いで。貸し店舗の…

仕事と音楽とクイック・クロックマダム

仕事中に音楽をかけていることが多くなった。特にずっとPCに向かう日は低いボリュームでずっと流している。同じCDは飽きてくるけれど、立ち止まって心を動かされることもなく空気のように聴けるので安心。パン屋さんだって、仕事環境の改善のために、酵母の…

あんパンのヒミツ

久しぶりに、アンジェリックベベのあんパンをいただく。たくさんのあんパンを並べて、どの店のものかあてるなんていうことがあったら、このパンだけはきっとわかると思う。パンのなかに♪なヒミツがあるから。今日のピックアップ: アンジェリック べべ

栗ごはん+秋の味覚のメッセージ

栗が出まわり始めた。今日は栗ごはん。ここ数年は渋皮煮を作る。和にも洋にも合う、美味しいデザートになる。それは大好きな秋の仕事のひとつだ。感想メッセージをいただいています。どうもありがとうございます。◇half moonさんパンと食べる美味しいもの情…

キャラメルバナナ・タルティーヌと対談

タルトタタン、シブースト、クレームブリュレ・・・そういうものを知る前、子供の頃はプリンやべっこう飴。焦げた砂糖のほろ苦いあまさが好きなのでバゲットもちょっとキャラメリゼしてみた。フレンチトーストではなくて、ラスクに近い。今日は大勢の人の前…

『スローブレッド』ベーカリーセミナー2004

フランス人シェフ、フィリップ・モレル氏の製パンセミナーを受講。モレル氏はエリック・カイザー氏との共同出資により開業したNATURE DE PAINで、毎週5400個以上のヴィエノワズリーを売るという、フランスの業界で話題のパン職人。今日はルヴァン・リキッド…

小さな小さなパン屋さん

たぶん、今まで取材したなかで一番小さなパン屋さんだ、と思った。きわめて東京的な。NOBU TOKYOでパティシエをしていたこともある職人さんの店。パンだけでなくてお菓子もあって、小さな空間だけれども、そこには広い世界があると思った。そんなパン屋さん…

パン屋さんをつくりました。

大正15年創業、川口の地で3代続くパン屋さんが、高層マンションの1階に新装開店した。市の再開発で街の一角が新しく変わり、商店街は同じ箱の中にきれいに並べられたようになったけれど、その箱の中で、この昔ながらのパン屋さんの特徴をいかすべく、大正モ…

失敗と想像力

最近仕事量が増えたので、料理の前にメモをする。頭がいっぱいで想像力が足りなくなってくると、失敗してしまうから。仕事でも何でも、完成図をうまくイメージできたらすこし安心、大丈夫な気がする。感想メッセージにお返事を。◇みけねこさんその会社の方と…

カフェラテブラウンのファッロ

ameen's ovenの秋は小麦の原種、古代小麦のファッロを使ったパン。カフェラテの色で、ナッツのようなこくがある。最近話を伺うパン職人さんはたいてい素材を大切に想い、その調達に重きを置いている。今日のピックアップ: ameen's oven

黒パンのハムサンド、黒パンと生バターのマリアージュ

今日は黒パンのためにハムを買ってきて、サンドウィッチにした。黒パン、とあらためて書くと、なんだか懐かしいような感じがする。希少な北海道のライ麦が80%入ったパン。いつもサンドウィッチに美味しいハムやチーズがあればバターはいらないと思うほうだ…

ブラッスリーでパンを選ぶ+メッセージ

VIRON初のルヴァン発酵のパン、パン・ド・カンパーニュ・ルヴァンはライ麦酵母でパテやフロマージュの重厚さととつり合うように作られたという。料理の重さにもいろいろあって、例えばレバームースならバゲットレトロドールが合う。そんなことを教えてもらい…

クリームチーズコンクール最優秀賞

キリクリームチーズコンクールの記事をUPしました。最優秀賞はアシェット部門から“熱々のキリクリームチーズとお米のリゾットレモン風味 冷たいkiriソルベとクルスティアン・オランジュ添え”ホテルグランヴィア大阪 畠中雅明さんの作品。(おめでとうござい…