2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧
6.26の杏、不敵な濃密さ。デンマークバターにもドイツパンにも負けない。今日は「ご無沙汰しています」というメールを偶然何通かいただく。「でも日記は読んでいます」と感想も書いてあったりして嬉しい。日記を公開して読んでもらっているということはわた…
先日、肉屋さんでコロッケなど買ってきたらソースを切らしていたことに気がついた。だから辛子としょうゆでごまかしたのだけれど、台所を探した時、さらに気がついた。ケチャップはもちろん、マヨネーズまでない。毎日料理しているのに・・・なんだか可笑し…
パンの歴史ある国でパン種に、粉箱の粉の表面に、生地に十字を切る習慣がある。それは人為の及ばぬ現象への不安、パンを腐らせたり焦がしたりしないようにという祈りの気持、と確か舟田詠子さんがその著書で書かれていた。自然の仕業あるいは神業への畏怖。…
信州の杏が売られているのを見つけたので一山だけ買ってジャムにした。杏はそのまま食べるとぼんやりした味なのにただひとつの素材、(水もいらないのです)グラニュー糖だけでその甘味と酸味は最大限に引き出される。そうして出来上がったジャムのまぶたに…
曇りの早朝のジンジャーハニートースト。夢の続きのように甘くやさしい蜂蜜に散りばめられたジンジャーによる覚醒の小さな刺激。濃いめのコーヒーを淹れて、家中をいい匂いにする。ぼやけた輪郭がはっきりしてくるみたいに、身体が目覚めてくる。6.19は晴れ…
日々のパン屋の仕事も一億年前の花の贈物から始まっていると考えるパン屋さんから夏のパンが届く。夏の日差しをきゅっと凝縮したような自家製のドライトマトとしずかなバジルの香り。軽快なコーンミールが夏の食感。季節を慈しみながらされた仕事は、こんな…
For Fの「パンが主役の幸せ朝食メニュー」という特集で「何かいいもの」を提案する時、編集の方にこの日記からピックアップしたアボカドやバナナのトーストなどを作っていただいた。他に、夏のクロックムッシュやフレンチトーストやパンケーキの紹介、そして…
デンマークバター、LURPAK(ルアーパック)。ここ数年はずっとステディなバターがあるので特に他のものに食指を動かされることはなかったけれども毎年、今の時期だけ輸入されるバターがあって、それを楽しみにするひともいると知って買ってみた。詳しくは記…
時々スタンダードなマーマレードやイチゴジャムが恋しくなる。ウィスキーとかキルシュ入りではもちろんなくて甘過ぎず、軽すぎず、ごく普通の。そうすると、パンもごく普通のが欲しくなる。普通のパンってどんなだろう?最近美味しかった食パンは、成城石井…
パンに季節感が必要とは、あまり思わない。でも、そこにあるとうれしいと感じる「季節」が時々ある。生地じたいがしっかりとして何ものにも頼らない素の味を持ち瑞々しさを湛えながらそっと季節を抱き込んでいるのならパンに季節を感じるのも素敵だと思う。
新ショウガの蜂蜜漬けを使って、ハニートーストにした。キリっとした味が濃い紅茶に合う。今日は久しぶりの銀座。妹の勤め先の店のコレクション(ファッションショウ)を観に行く。わたしの買うようなものでは全く、ないのだけれども、いつもと違う世界を束…
冷蔵庫に桃が冷やしてある。これからの季節は、冷蔵庫がちょっと忙しくなる。自然の色は本当に美しい、と思う。今日は、パンの写真写りに関して聞くことがあった。この間のテレビ映りの話といい、パンは一般論としてあまりフォトジェニックではないようだ。…
温めたトースターにバターと黒糖を乗せたパンを入れる。表面が少しキャラメル状に溶けてお皿に乗せるとカリッと固まる。仕上げにニッキ。(今日はニッキ、と呼びたい気分。)新ショウガが出ていたのでたっぷりの蜂蜜に漬ける。これもいつかトーストに使って…
「そのまま食べておいしいパンあり、なにかにあわせるとさらにおいしさが引き立つパンあり。パンはパートナーによって個性が生きたり、ダメになったりするもの。そんな具合に、どんな人と一緒にいると仕事や恋愛にツキが回ってくるかを占います!」というFor…
今日はアメリカの製パン事情について聞く機会があった。相変わらずのローカーブダイエットブームで大人気の某ドーナツ屋さんもこの四半期で初の赤字を計上していると言う。余計なお世話だけれど、そろそろもうすこし冷静に考えて、moderateな(極端でない)…
毎年わたしが青梅の蜜煮を作るのを知る家族から先日、梅とグラニュー糖が届いた。それが南高梅だったので、いつもと違う感じのものができあがった。煮崩れてしまったけれど、青梅よりジャムに向いていそう。出来上がったものをビン詰めして送り返した後の残…
絵本に出てくるヘビみたいな、不思議なかたちのパンにはまるのままのアーモンドがたくさん入っていて、パンに風味をつけている。洗濯物がさっぱりと乾くお天気の日の味。なにも用意しなくても大丈夫だけれどもしsomething goodをプラスするなら、クリームチ…
週末のことを楽しみに思い浮かべる間がなかったある意味ちょっともったいなかった一週間の最後にそれはちゃんと待っていてくれた。今日は国立能楽堂で能楽観賞。たちまち日常から遠いところに連れて行かれてしまった。お能に行くのは初めてだったけれど、意…
青山アンデルセンでデンマーク王室シェフ、モーテン・ヘイバーグさんによるデモンストレーションがあった。ヘイバーグさんはヨーロッパチャンピオンシップというコンテストで過去2回、最優秀シェフに選ばれた経験を持つ。デンマークではTVやラジオで活躍す…
TV番組制作の人と打合せ。何か楽しいことを、と考えてひとりで始めたことが3年くらいかけてインターネット外のメディアにも興味を持ってもらえてまた別の形のエンターテインメントになってそこでまた誰かが楽しいと思うなら、わたしはちょっと嬉しい。それが…
アンデルセンの豆パン、ペルティエのDAINAGON、チクテの豆ローフ。いわゆるあんパンではない豆パンは、馴染みのある素材でありながら豆の巻き込み方やかたちが面白く、美味しく、いつも人気になる。発想について、パン職人さんにお聞きするといろいろな答え…
わたしのPCの中に、「ほろにが」という名前のフォルダがある。ほろ苦い緑の野菜とか、五感をちょっと刺激するレシピ、元気のないひとを励ましたり、疲れを癒す食べものを集めたフォルダ。この写真も、それとともに公開するレシピもそこから取り出したもので…
雨が降ったり晴れたり、お天気がくるくる変わる一日。集中豪雨ではないけれど月曜日だからか仕事関係のメール等が降り注いで考えることがいっぱいだった。今日はつめたくしたトマトがおいしかった。味つけは涙。トマトはしつこいものをあっさりとヘヴィな気…
ルヴァンの季節のトロワ(夏みかん)。国内産小麦、夏みかんなどと共に、もち玄米、くず粉が入っているのがおもしろい。柑橘系は、はちみつバターとよく合う。ついにお天気は梅雨入りした様子。夏蜜柑の爽やかな香りがうれしい。今日のピックアップ: ルヴァ…
小麦を時間をかけて石臼挽きにする。果実から起こした酵母でゆっくり発酵させる。自然と時間と職人技が作り出すパンは贅沢な食べものなのかもしれないけれどパンを作るためにかかる時間は本物のパンのためには、なくてはならない大切な素材のひとつだと思う…
デンマークフェア取材で青山アンデルセンへ。デンマーク語でスメアブロと呼ばれるオープンサンドが20種類。どれも美味しそうで、迷ってしまう。これは記事する予定。アンデルセンのKさんと食事をしながらいろいろな話をする。パンが好きで、仕事を楽しんでい…
薄く油をひいたフライパンでアスパラガスを転がしながら焼くと本当に美味しいと知って、よくそれをする。ついでに他の野菜や鶏なども、素焼きにする。柚子胡椒を買ったので、いろいろなものに試して遊んでいる。空豆は最後まで皮をむいて、さっと熱湯で火を…
紀ノ国屋の薄切りのイギリスパンのトースト。マーマレードを切らしているのでハチミツで。イギリスといえば、今秋OPEN予定の日本橋三越新館に英国フォートナム・アンド・メイソンのショップができるという記者発表があったのは先月。フォートナム・アンド・…
6月2日から福岡でジャムパレードが始まるそうだ。お菓子みたいなジャムの店、Romi-Unie Confitureのイヴェント。20種類のジャムと、それから8種類の量り売りジャム。ろみさんのジャムはいつものパンを上等なお菓子に変える。だから、こころしてパンを選びた…
アボカドだけ贅沢にのせたのトースト。ビール酵母の食パンにレモンを絞ったアボカド、天塩をパラリ。風が強くて、大きな木の下にいると波の音みたいだ。暑いから余計、海の近くにいるみたいな気持ちになる。今日のピックアップ: ベーグルのアボカドサンドウ…