2004-01-01から1年間の記事一覧

2004年、priceless。

あと数時間で2005年が始まります。今年出会った方々、お世話になった方々のことを思い出していたら、次から次から笑顔が浮かんできて、なんだか胸がいっぱいになってしまいました。今年はお金では買うことのできないpricelessなものをたくさん得たように思い…

ル・クルーゼの長い一日

ル・クルーゼ、フル稼働の一日。豆を煮て、豚のかたまりでスープをつくって、ごはんを炊いて・・・。何かことこと炊いている時は、どこか気持が落ち着いて別の仕事がはかどり、そんな時、時間が引き延ばされていると感じます。結局深夜まで仕事してしまった…

雪と小麦粉

久しぶりの雪。朝、急いで窓の大きな場所・・・ジムへ行って雪を見ながら暖かく過ごす。それから今年最後の納品。来年誰かがそれを見て、ちょっとしあわせな、ちょっといつもと違う気分になれたらいいな、という思いを込めて。まだたくさん年内にしたいこと…

栗のリュスティックを食べながらとりとめもなく思う

いつものをお願い、などと注文したことはないけれどわたしは好きなパン屋さんではいつものパンがあれば満足。大好きなポワンタージュの栗のリュスティックをスライスしてつまみながらそんなことを思い、今年出合ったパンについて考えていました。いろいろな…

スープボウル考

チップしてしまったマグやティーポットなどそのまま情けない思いで使っていたのをやっと先日新しく買うことができた。納得できるプレーンな食器というものはなかなか見つからなかった。納得できるプレーンなパン以上に難しかった。何年も前にNYのCrate&Barre…

ターミナル

たまにはゆっくり休んだほうがいいと言われてもどうやって休んだらいい?なんて思ってしまうときはからだよりも頭の中が忙しい時。そんな時の特効薬は映画や音楽、舞台を愉しむことだと思う。と、理由をつけて忙しいこの時期にトム・ハンクスの「ターミナル…

金柑蜜煮

どっさり届いた金柑を撮影しようとしたらころころところがって、葡萄のかたちになった。金柑の種は緑色で美しかった。捨ててしまうのがもったいないほどたくさんの種だった。磨いたばかりの鍋で、こんどは焦がさないように用心深く、蜜煮を作った。蜜煮はパ…

クリスマスイブ+メッセージ

クリスマスイブはいつも家で食事する。ツリーもチキンもなしだけれどすこしだけとくべつな食卓にする。今年はキャンドルのあかりを灯した。リニューアルしたアンデルセン(写真下)のイメージが頭の中に残っていたので。フロマージュダフィノワの5ポワブルと…

ベストパン★2004の結果発表と読者の皆さまにお知らせ

ベストパン★2004の結果発表の記事をあげて今年最後のメールマガジンを書きました。一段落した気持です。ところで最近、記事や日記やメールマガジンについて混同があると思われるので、説明させてください。わたしがガイドとして定期的に書いているものは3種…

小さな忘年会

小さな楽しい忘年会があった。美味しいパンとワインと料理もあって、幸せ。忘年というけれど、今年の素敵なことは覚えていたい。それにしても今年の時間の進み具合はどうだろう。5時間もかけて食事しても、あっという間に感じた。いつもそう。それは主催者が…

エンゲルハート氏のシュトレン、シュトレンのいろいろ。

昔ながらの製法で手作りされるドイツのベッカライコンディトライエンゲルハートのシュトレン。最初はパンの味がしたものが、一ヵ月のあいだにはフルーツケーキのようなアロマがたち、熟成していく。本場シュトレンの愉しみはその味の変化。まるでワインのよ…

ゆずのキャラメルマーマレードと反省

ゆずの皮を砂糖煮にしながら別の仕事をしていた。わたしは、家のラジオからクリスマスの音楽が流れてくるのを聴くのが好きだ。それでいい気持になって、あぁいい匂い、キャラメルみたいな、と思ったところで・・・キャラメル?!と気がついたときには、ゆず…

アーティストというよりアルチザン

今読んでいる『翻訳文学ブックカフェ』という本の中で、わたしの好きな翻訳家が、わたしの好きな小説家のことを「アーティストというよりアルチザン」と言っていた。パン職人はもちろん、アーティスト(芸術家)というよりアルチザン(職人)。見栄もはった…

スープの日

たっぷりスープを作る。野菜を細かく切って、トマトで煮込む。大きなスープボウルによそって仕上げにパルミジャーノレッジャーノ。トーストしたペイザンは、ひと口大。わざとスープに落としてカリっとしたクラストが消えないうちに食べる。冷えたからだが温…

パーティで出合ったバター

プレッツェルに無塩バター。昨日のパーティで美味しかったもののひとつ。いったいどこのバター?、と思うほどミルキーで美味しかったので聞くと、わたしがいつも使っているよつ葉バターの無塩のものだった。料理にバターは使わないほうだし、お菓子やパンを…

サイラーさんによる伝統のパンの実演

南青山のbulthaupのクリスマスパーティに、福岡からオーストリア人マイスター、アドルフ・サイラーさんが来られてシュトレンなどデモンストレーションされるというので、取材に行く。実演はシュトレン、キッシュ、ツヴィーベルクーヘン。建物の外にはドイツ…

石臼挽きの粉を使って

グルメガイドの美味しいパン情報でブロートハイムの名前が出たのでわたしはバゲットと一緒に自分の好きなペイザンの写真も載せた。ペイザンは農夫のパンとか田舎パンとかそういう意味。石臼挽きの小麦粉で作られる、羽のように軽いパン。サクっとトーストし…

ブロートハイムのカフェ

ベッカライ・ブロートハイムは桜新町にある。以前東京ブロスで書かせていただいたことを引用すると、「日常の暮らしに必要不可欠な、街のパン屋さん然としている。」街の住人の毎日の食事のための、「いつものパン」を、たとえば17年間焼き続けることは、簡…

天然ごはん〜やさしいたべものとたのしい暮らし

ムックでパン作りのページを担当した。おいしいものを食べる楽しさ、作る楽しさ。そのおいしさを支えているものとは?一生懸命に食を支えているさまざまなプロフェッショナルのこと、自然と環境のことなどを考えるきっかけとなれば。そんなコンセプトのムッ…

美味しいパンがあったから

雨模様の日曜日一日中、ずっとデータ入力や計算などの作業。夜はきのこと肉と野菜を細かく刻んでトマトソースたっぷりのパスタにする。ソースが多めでパスタは少なめ。美味しいパンがあったから。そしてワインとチーズ。アップルフィグシナモンを早速作って…

お気に入りのパンを集める

好きなことやお気に入りのものについてひとの話を聞くのは、面白い。どこの国でだったか、「そのひとの食べているパンを見れば、そのひとがわかる」と言われているらしい。日本ではそういうことはなさそうだけれどもパンの選び方でもひとのちょっとしたこだ…

オランダ発祥のクリスマスの焼き菓子、スペキュラース

そのクッキーは聖ニコラウスの形を模しているとも言われている。そして写真のクッキーはその聖人ニコラウス、ではなくパン職人、ニコラのもの。ニコラのお菓子はそのパンと同じくらい素晴らしい。この季節、わたしは気が向くとジンジャーマンクッキーを焼く…

クリスマスの思い出とサンタクロースの存在+メッセージ

パン文化研究者舟田詠子さんの「誰も知らないクリスマス」に、書いてあったことが心に残った。サンタクロースはこっそり来るはずなのに、誰もがその姿を知っているのは、デパートにいるから。最近はあのいでたちで北欧から飛行機に乗ってやってくる。そうい…

グルメガイドの美味しいパン情報

ちょっと面白い記事が書き上がった。グルメ・クッキングチャネルのガイド達にお気に入りパン情報をインタビューして編集したもの。とても興味深い内容だった。ご協力いただいたのは「男の料理」「おかずレシピ」「フレンチ」「日本酒・焼酎」「中国茶」「エ…

美しい朝食は終わらない

ForFの連載「美しい朝食」の担当分の最終回で連載当初からのことを振り返った。ちょうど「幸せな朝食」についてインタビューしていた頃始まったこの連載には「幸せ」という目に見える言葉こそついていないけれどコンセプトにその本質を感じ、イメージできた…

All About のクリスマスツリー

All Aboutのオフィスにクリスマスツリーが飾られていた。時間が経つのが速く思えて、ドラマでも見ているみたいだ。せっかくダイアリーのリフィルを買ったのに忘れてしまったため書き込むことができなかった来年のアポイントメントは今年最後のページに記した…

素敵なパン屋さんを取材

パン屋さんを2軒取材。ひとつは以前、通りがかりに見つけて「夜のパン屋さん」と日記(9.26)に書いた店。あの晩、店は実はもう閉店していたことと美味しくて忘れられなかったパンオレザンは偶然にもシェフがとても好きなパンだということを今日知った。特にパ…

金柑マーマレードのタルティーヌ

昨日、母から金柑マーマレードが送られてきた。今年は庭の金柑が豊作なのだという。早速、タルティーヌを作る。パンはラ・バゲットのもの。買うのは初めてだったけれども新宿中のレストランに卸しているというから今までに食べたことがあるかもしれない。採…

パンのテーマパーク「東京パン屋ストリート」

来年2月、ナムコによるパンのテーマパークが船橋のららぽーとにOPENする。出店が予定されているのは奈良の「パン工房麦の花」、埼玉の「デイジイ」、大阪の「パン工房青い麦」など8店舗。日本のパンはアミューズメントテーマになってしまうから面白い。昨年…

手帖の話

手帖のリフィルを買いに行って、待っているあいだ犬の首輪を見せてもらったりして愉しむ。もちろんjust watchingだったけれども一応値段を聞いておどろく。お昼にいただいたサンドウィッチにはスイカが添えられていたので、ちょっとおどろく。知らないからお…

「楽しさ」の贈り物といろいろなライ麦パンと

12月の一番最初の記事はZOPFのパンと楽しさの贈り物。楽しさ。ほんとうに楽しいと感じて日々を過ごしているとそれを誰かにおすそ分けすることは、こんなふうにできると思う。評判のシュトレンの他、ワクワクするカレンダーやライ麦パンの食べ比べのできるセ…

ベストパン★2004もうすぐ投票終了!

美味しいという感覚は人によって違うけれどやはり人気のパン屋さんは気になります。ということで始まった年末恒例企画、 All About読者によるベストパン★2004投票がもうすぐ終了します。ご協力くださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。イベ…

クラコットとチーズ+メッセージ

チーズにちょうどいいパンがない時、クラコットは便利だ。パンの味にとらわれずにチーズのテイスティングもできる。クラコットとかクネッケの類は、チーズの試食で思いついて一緒に買うことがある。感想メッセージをありがとうございます。◇ちょこたるるーと…

パーティの時のとろとろのチーズ

パーティの時のチーズ選び、「あなたの一票」では食べる人の嗜好に合わせて選ぶというのが多い。先日のブルトハウプのパーティで、パンにつけるバターのかわりにどんな嗜好の人にも合うように用意してもらったチーズは4種類の白カビ系のチーズで、綺麗にカッ…

お土産のジャム

伊豆のお土産にいただいたジャムがいちじくの味がそのまましたのでもっとそのまま感じようと思ってパンではなくてプレーンヨーグルトに落としてその果実味のゆたかさを愉しんだ。ほかにもこのジャムには伊豆特産の柑橘系(ニューサマー、みかん、ゆず)やい…

ちょっとしたアクシデントとスターバックスコーヒー

昨晩、まだ早い時間に豆頬髭犬たちの散歩から帰ってメールマガジンを書いた。夜、これを読んでくださっている方は、ちょっと空を見上げてみてください。もうすぐ満月。とてもあかるい美しい月夜です。送信の設定をした後、突然接続不能になってしまって綺麗…

思いがけず、デパートで感じたゆとり。

デパートでショウケースに入ったパンとサンドウィッチを対面販売しているそのパン屋さんで、パンの名前を告げて買おうとしたら「焼き色の濃いのと薄いのとどちらにしましょう?」と聞かれサンドウィッチさえも同じ種類のなかで、どれにしますか、と選ばせて…

あずきトースト+メッセージ

純北海道産小豆ジャム(ねり)。夫が紀ノ国屋で見つけた。はちみつや砂糖や塩も北海道産なので「純」。ジャムというのはつまり、餡のことだった。男のひとは結構こういうトーストが好きなのだなぁと思う。感想メッセージをたくさんいただいています。どうも…

冬のギフトはパンに決まり!

気持のいい天気。ピクニックに行きたかったのに朝からずっと書きものをしていて、逃してしまった。そして今日はいくつホームページを見たことだろう。ウェブ上に星の数ほどあるサイトを訪れてそしてリンクしていくのも仕事のひとつ。お知らせがあるのでここ…

誰も知らないクリスマスとパンの研究者、ジャーナリスト。

15日の日記に書いた講演会に出かけた。パン文化の研究者である舟田先生は17世紀に描かれた一枚の絵にあったパンに興味を持ったことから時空を超えた追究の旅に出た。Duivekater(ダイフェカーター)フォークロアブレッドの類。古い文献をあたり、オランダの…

好きなチーズ

好きなチーズはいろいろあるけれどもパヴェ・ダフィノワもそのひとつ。パーティのチーズが美味しかったので家でも続けて白カビ系のチーズが食べたくなって買ってきた。賞味期限を数日後に控え四角い壁の中はとろとろだった。チクテのチェリーとカシューナッ…

パーティの写真

食事と会話を愉しみながら写真も上手に撮るというのは至難の業だ。今度の新しいカメラは薄型で軽くて機能もたくさんある(ような)のに、パーティの人物は残念ながらほとんどがちょっとピンボケ・・・。パーティの楽しい時間はあっという間。ひとはその楽し…

人生を愉しむ大人のためのホームパーティ

青山のbulthaupショウルームでグルメ・クッキングチャネルガイドのコラボによるホームパーティスタイルのイベント。All About読者(マガジンモニターから公募)をお招きして、フレンチガイドによる自然派ワイン、イタリアンガイドによる美味しいオリーヴオイ…

BEAUJOLAIS NOUVEAU 2004

今年のボージョレはフレンチガイド嶋さんのお店でCDCのイベントに参加。ボードゲームの双六屋さんとそのお友達と楽しみました。ジャン・フォアイヤール氏のワインは農薬、除草剤、化学肥料などを使用しない100%天然酵母のワインなのだそうで、それにはやっ…

パンのソムリエ

今日の青山アンデルセンリニューアルオープンにはデンマークのヘンリック王配殿下がご来臨されたそうです。記事も早速公開しました。こうしていち早く速報をお伝えすることができTVとちがってゆっくり、新聞とちがってじっくりカラーで読めるところはインタ…

青山アンデルセンリニューアルオープン

17日、青山アンデルセンがリニューアルオープンするので昨日は一足早く取材に行き、日記で速報を書き始めたらいつのまにか記事になってしまいました。近日中に公開予定です。サンドウィッチのきちんと味わえる、パンも料理も美味しいカフェやレストランとい…

クリスマス講演会

街に出るともうクリスマスツリーが煌いていて、時間の流れの速さにおどろく。新しいカメラで撮影の練習。紅玉りんごのタルトと和栗のモンブラン。機能がたくさんあって慣れるのに大変だ。ドイツのクリスマスとシュトレンで取材した舟田先生から講演会のお知…

パン屋の厨房で野菜仕事

南瓜は煮物やそのままさっと火を通したのが好きだけれど時々、パンケーキに入れたりもする。色が綺麗だし、生地がしっとりする。この秋に食べたameen's ovenの南瓜のパンは今まで食べたどんなパンより南瓜の味が濃厚だった。このパンは季節のもので、注文時…

フランスのパン事情と三角サンド

パリでは三角サンドがあちこちで売られるようになってきているという。某シェフからそんなパリのパン事情を聞いたばかりのところへ今日はタイムリーにもフランスから帰ったばかりの別のシェフからおみやげ話と共に三角サンドの写真が送られてきた。健康意識…

パリのパンのガイドブック

可愛い表紙のこの本はパリのパン屋さんのガイドブック。フランスのお土産。著者はアメリカ人。興味深い内容だけれどフランス語なので読むのに時間がかかりそうだ。毎日少しずつ、楽しみに読んでいこう。