2017-01-01から1年間の記事一覧

『BAKERS おいしいパンの向こう側』

『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)12月20日に発売されました。 おいしいパンをつくる人々について、現在の「私」の視点から、書いたものです。「私」については、2015年の秋にここで、書きました。 『BAKERS おいしいパンの向こう側』の著者…

ベストパン★2017結果発表を読む

All About読者が選ぶベストパン★2017、集計結果を発表しました。「ブレッド&サーカス」「パン焼き小屋ツオップ」「ル・プチメック」が殿堂入りして永久ベストパン店となり、投票対象外となって、ランキングはいかに? 年末のベストパン企画を始めたきっかけ…

BAKERS

気がつけばひと昔、a decade!経ってしまったけれども、ようやくまた、本を出せることになりました。 『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)12月20日発売です。 きょうは、装幀の色校が上がってきたので、うれしく、お披露目します。 この本では…

パンのペリカン四代目 渡辺陸×ペリカンカフェ店主 渡辺馨 「守るものと変わるもの」

10月3日、神楽坂のla kaguにて、新潮社主催のイベント、パンのペリカン四代目 渡辺陸×ペリカンカフェ店主 渡辺馨 「守るものと変わるもの」進行役を務めさせていただきました。 (c)新潮社写真部 ペリカンカフェオープン、書籍『パンのペリカンのはなし』…

「エスキス」成田一世さんインタビュー ガストロノミーとしてのパン。

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』45人目のインタビュイーは今年「Asia’s Best Pastry Chef 2017」を受賞された「エスキス」のシェフパティシエ、成田一世さん。 食のセンスのあるひとたちはどんな…

いよいよセントル ザ・ベーカリーがパリ進出~CARRÉ PAIN DE MIE

食パン専門店「セントル ザ・ベーカリー」がこの秋、フランスに進出します。場所はパリのマレ地区とポンピドゥセンターの間。 パリの店名はCARRÉ PAIN DE MIE(キャレ パンドミ)CENTREのショップロゴ「C」がCARRÉ(角) の「C」になります。 セントルといえ…

74歳のペリカンはパンを売る。

10月にユーロスペース他にて全国順次公開予定の映画『74歳のペリカンはパンを売る』の試写を観てきました。 浅草の人気店「パンのペリカン」のドキュメンタリー映画です。 74歳とは1942年、初代の渡辺武雄さんが浅草でパン屋さんを創業した年から数えたこの…

BREAD&CIRCUSのレシピブック

ついに出版されました。 『BREAD&CIRCUS 粉からおこす自家製天然酵母のパンづくり』(寺本五郎 寺本康子著 柴田書店) 旅先の思い出や海外の文献をきっかけに生まれたブレッド&サーカスのパンづくりは独特です。 最初にブレッド&サーカスのパンを目にした…

ブラフベーカリー 栄徳剛さんのパン時間

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』44人目のインタビュイーはブラフベーカリー オーナーシェフ、栄徳剛さんでした。 食のセンスのあるひとたちはどんなふうにパンを食べてきたのか、今、どんなふう…

【Today's Toast 8】 クマのプーとハニートースト

「世界中でいちばん、どんなことをするのがすき?」と聞かれたら、なんと答えるだろうか。 ハニートーストを食べながら、思い出した。クマのプーさんはそれを懸命に考えたのだった。 プーさんはディズニーよりもErnest Shepardのやさしい絵がすきです ハチミ…

【Today's Toast 7】シュガートースト・バラエティ

バタートーストに、砂糖をさらさらさら。甘いものを欲する朝、いつもある材料で簡単にできる、シンプルなシュガートースト。砂糖をのせてからトースターに入れれば、砂糖とバターの、溶けて合わさり、再び固まったカリリとした食感がうれしいのです。 グラニ…

【Today's Toast 6】心をこめてトーストする。

パン屋さんで買った食パンを一枚、心をこめてトーストする。毎日一枚。ある日は昔ながらの網で、ある日は遠赤外線など機能に優れた、最新式のトースターで。 食パンの生地を分割する工程は、人間だとベテラン職人でも1分間に20個、大手製パン工場の機械では…

リテイルベーカリーの今まで(2000~)とこれから

京都の木下商店さんの100周年記念セミナーで、基調講演「2000~2017年におけるベーカリートレンドと生活者の変遷」とパネルディスカッションで登壇させていただきました。 17年分の写真や記事を掘り起こしての準備中、懐かしさのあまり何度も手が止まりまし…

Today's Toast【5】イタリアの光の蜜。朝日も一緒に食べるバゲット。

朝日を身体に浴びると、身体がきちんと目覚めるのを感じます。冬から春、天気のいい朝は、東向きの窓の低いところから日が射しこむので、テーブルの上が一段と明るくなります。こんな日は、何を食べてもご馳走。 いつものバゲットを半割にして薄いバターを挟…

Today's Toast【4】 セントル・ザ・ベーカリーで朝食を

セントル・ザ・ベーカリーの朝。ドアをあけて中に入った途端、まるでどこか遠い旅先で、初めての食事をする朝のような、不思議な感覚にとらわれる。未知の風景。目の前に並んでいたのは、北欧のセシリエ・マンツのデザインによる「エッセイ」という詩的な名…

Today's Toast【3】魚トースト・バラエティ

パン屋さんで焼かれたパンを切って、食べる前にもういちど焼く。トーストは、家でパンをより美味しく愉しむために、パンに施す仕事だ。 『日々のパン手帖 パンを愉しむsomething good』(メディアファクトリー) 「美味しいトースト」より トーストというと…

Today's Toast【2】 マーマレードとバターの例外

イギリスパンといったら、やはり、マーマレードとストレートの熱い紅茶の気分なのです。イギリス風にまとめる、ということもあるのですが、カリッとドライな食感に、柑橘系のトロリとした甘酸っぱさ&ビターさがちょうどよく合うのですね。 薄切りにして香ば…

バブカとは何か?Babkaが流行の兆しです。

http://www.enjoytokyo.jp/style/103775/ 2015年にLet's Enjoy Tokyo『お江戸日本橋パン的愉悦』でマンダリンオリエンタルホテルのバブカのことを書いた。 ホテルへは、非日常のパンを買いに行く。非日常だから、旅をしているような気分になるパンがいい。た…

Today's Toast【1】まっさらな気分の朝に

Today is the first day of the rest of your life.(きょうは残りの人生の最初の一日)。 意識するしないに関わらず、今生きている誰もが毎朝、残りの人生の最初の一日を迎えています。 きょうから新しい自分で。そんな決意をした、まっさらな気分の朝、手…

パンの役割、トーストの意味、そしてオリーブオイル。勅使河原加奈子さんのパン時間

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』43人目のインタビュイーは有限会社クレマ代表の勅使河原加奈子さんでした。 食のセンスのあるひとたちはどんなふうにパンを食べてきたのか、今、どんなふうにパン…

美食と嘘と、ニューヨーク

Le Petitmecのパン屋さんらしからぬサイトにて、ブレッドジャーナリストらしからぬ連載『月の本棚 清水美穂子のBread-B』をさせていただいて、もうじき1年が経ちます。 普段はBread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに執筆・発信していますが、…

ベストパン★2016とDiscover Japan『パン名鑑』

年末恒例、All About読者が選ぶベストパン★2016、結果発表。 ご協力くださった読者の皆さま、勝手なランキングをお許しくださったパン屋さんの皆さま、どうもありがとうございました。新しい年もAll About【パン】をどうぞ、よろしくお願い申し上げます。 さ…