2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏のはじめにつくるジャム

軒先に、冬はりんご、夏の今頃は杏が、それだけが、山のように並ぶ青果店がある。なんでもある百貨店やスーパーマーケットに慣れた目に、それは新鮮に映る。キロ500円。自分で計って店主に渡すのもたのしい。梅雨の憂鬱な空気を浄化するような美しい色と香…

ベーグルを愉しむカフェで昼食

蒸し暑さで呼吸が浅くなり、息苦しいような気分の梅雨の日。西荻窪のポム ド テールへお昼を食べに行く。昼間にこの界隈を歩くのは久しぶり。 オープンしたての頃、散歩中に見つけた。取材でもお世話になったお店。現在は改装して作業台を増やし、共に働くス…

伊豆の山姥

伊豆の山姥から、さくらんぼが送られてきた。山形から届いた贈り物のおすそ分け。送り主の庭でとれたものだそうで、今まで食べたことがない、おいしさ。 わたしには、伊豆の山姥、という伯母がいる。いまはもう、伊豆にはいないのだけれど、ずっと伊豆にいた…

南国果実のパン

数年前からパイナップルやマンゴー、パパイヤなど南国の果実をつかったパンやデニッシュをよく見かけるようになった。濃厚な甘味と爽やかな酸味は、フレッシュでもドライでもパンによく合うと思う。 最近食べたのは、パイナップルがゴロゴロと入ったイワン…

100万人のキャンドルナイト2007夏至

夏至と冬至の頃「でんきを消して、スローな夜を」というスローガンとともに各地でイベントが行われる「100万人のキャンドルナイト」。20時から2時間、電気を消してろうそくを灯し、思い思いの時を過ごすのです。 いつでもできることなのに、なかなかきっかけ…

ナショナルデパート、五感で感じるパンとなにかいいもの

ナショナルデパートの秀島さんを取材。やはり、抜群のセンス。彼はブーランジェでデザイナーで絵本作家、さらに肩書きは増えるかもしれない、とわたしはひそかに思っている。 店頭に立つお母さまが手際よくパンをカットし、店を訪れた人に試食をすすめている…

倉敷での講演

大事にとっておいたデーツと無花果のパンの最後の2枚にクリームチーズをはさんで大好きなパンがハッピーエンド。 今日はそんな移動朝食を、新幹線のなかで。 久しぶりの出張は、未知なる岡山。小田象製粉の主催する会での講演でわたしは、食のトレンドや人気…

飛ぶように過ぎる

クロックとウォッチ、置時計と腕時計ひとつずつ。同時に遅れたりして、調子がよくないのはきっと、わたしのまわりだけ、時間の流れがにわかに高速になったからに違いない、と思う。週末と週明け、来週の岡山出張の準備、原稿書き。

日本パン菓新聞社60周年記念レセプション

麻布台の東京アメリカンクラブにて開催された日本パン菓新聞社創業60周年記念のレセプションに出席。 京都で290年続く老舗料亭美濃吉の佐竹洋吉さん、 NPO セカンドハーベストジャパン チャールズ・E・マクジルトンさん、農林水産省 総合食料局長 岡島正明さ…

伊勢丹新宿店の食のフロアのリニューアル

伊勢丹新宿店の食のフロアリフレッシュオープンでプレスパーティへ。 昨年のブーランジェピシエ be、ピエール・エルメ、ジャン=ポール・エヴァンに続いて、今回はアンリ・ルルー、セバスチャン・ブイエ、サダハル・アオキなどの出店が話題になりそうです。…

イタリア地方料理とワイン、そしてパン。

夕方から国立にあるイタリア地方料理のお店へ。ここはムッシュイワンのパンが食べられるのです。写真は前菜。クランベリーのパンにイタリア風のレバーペーストバゲットにラルド、蜜リンゴのパンにゴルゴンゾーラのムース。シェフはソムリエ。いろいろ出して…

スイートでいこう

新しい記事をUPしました。スイートベーカリー パパン *先日、引っ越してきたこの新しい日記サイト。現在は感想メッセージを書き込むところがありません。メールをくだされば以前と同様、すべて読ませていただきます。時にはそのなかからたのしい情報を、ご紹…

Red Ball Japan 2007

土曜日、年に一度ガイドたちの集まるトクベツなパーティRed Ball Japanに行きました。7回目というから、いつのまにか、7年。インターネットの世界もずいぶん変わりました。この日記も5年目。最近、仕様が変わったこともあり、ここでどんなふうに続けていくこ…

カリフォルニアソフトとグレープフルーツマーマレード

先月なかば、湯河原のBread&Circusに行ってからずっと美味しいパンのある日々を満喫していた。そのパンが切れる前に湯河原を訪れた母から3個ほど(といってもBread&Circusのパンは大きくてどっしりしている)送られてきたので、湯河原の人々のように美味しい…

リトル・ミス・サンシャインを観た夜

All Aboutパンのサイトにリンクの依頼をいただいていたサイトをすべて見る。たとえばパン屋さんのサイト。ホームページをつくる仕事とパンをつくる仕事は別なので両方を上手にするのは大変なことだとあらためて思うけれど誠実な心は伝わるものだ。 今月はは…

空豆

『日々のパン手帖』の仕事をしていた冬のさなかに、空豆をさがし求めた。冷凍のを使えばいいものをどうしても生の空豆がほしかった。ようやく手に入れたそれは日本列島の南端のもの。やわらかく新しい緑の味がした。前の本のときは真夏で、リンゴだった。撮…

やさしさの理由

府中にOPENしたばかりのパン屋さん、Pa Painに先週末、行ってきました。4月の日記に書いた「やさしいクリームパン」はグローブ型から丸パンになっても、そのやさしい感じは変わらず。店に立つ家族みんな、いい笑顔の持ち主なのだけれどとくに休み時間のおと…

エコバッグいろいろ

スーパーマーケットで袋を有料化しているところがある。1円でも、あっと思って手持ちの袋を取り出す。毎日のように行く店は専用の買い物袋を持っていく。店のロゴ入りのビニール製。擦り切れやすいが軽く、携帯できる。同じようなスーパーマーケットのバッグ…

かもめ食堂

少し前に、映画「かもめ食堂」を観た。小さなカフェに集う人々の物語。フィンランドの色彩と空気。自分の人生を好きなように生きることはそれなりに悩ましいことだけれど毎日を精一杯生きていくなら大丈夫、なんとかなると思わせてもらえる映画だった。閑古…