バル アリエッタ・ダンジョー

先日、企業誌の仕事でお世話になっているKさんと恵比寿のバル、アリエッタ ダンジョーへ行きました。 スペインレストラン『ティオ・ダンジョー』と パン屋さん『パネッテリア・アリエッタ』のコラボレートなのだそう。 Kさんからスペインのお土産話を聞きな…

生地を感じる手ごねと香りのベーキング

The Culinary Institute of America(アメリカ料理学院)のロバート・ジョリンさんを講師に迎えて開催されたアメリカンベーキングセミナーに出席しました。 レーズンとフィグの会社が主催しているので紹介された12種類のパンとお菓子はそれぞれおなじみのレー…

デュカスさんの記憶のパン

誰かの想い出の味を再現するのは大変だけれどやりがいのあることに思えます。 「そうそう、この味!」と、喜んでもらえたら。過去のある時ある場所へ、そのひとを一瞬いざなうことができたら。 新しい記事をUPしました。 デュカスさんの思い出のパンがbeの…

フラットなパン

週末の昼と夜、家の近くのいつもの店で過ごしていました。 ナンを焼いてくれるカフェとピッツァを焼いてくれるレストラン。どちらの店も、風通しが良くて気持ちいい。 わたしは、焼きたてのフラット(平)なパンを愛しています。 クアトロフォルマッジオ と…

Happy Aperitif in 東京

アペリティフは食事の前に、飲みものとちょっとした料理をつまみながらゆっくり過ごす素敵な習慣。 6月の第一木曜はアペリティフの日。フランス農水省が始めたお祭で世界24カ国38都市、日本では東京を始め、京都、大阪、福岡など全国7カ所でイベントが開催さ…

アラン・デュカス トークセミナー

伊勢丹新宿店食品フロアリフレッシュオープン1周年を機に、メニューラインナップを一新したbe。 アラン・デュカスさんによる「進化する<be>トークセミナー」に出席しました。普通のパン屋さんやお惣菜屋さんと違うのは、そこにいつもレストランと同じ一流シ…

人気のあるニッポンのパン

フランスパンにミルキーなバタークリームが挟んである「ミルククリーム」あるいは「ミルクフランス」というパンは、メロンパンやあんパンと並んで人気のあるニッポンのパンだと思います。 クリームにもパンにも店の個性が表れるのでその店のプレーンなパン…

できたてのカフェ、焼きたてのナン

パンは焼きたてがおいしいとは限らないけれどナンは焼きたてがいい。指先が、アチ!となるくらいにね。 先日OPENしたばかりの素敵なカフェにはのんびりとした昼下がりの時間がありました。 * もう6月なんですね。新しい記事をUPしています。

現実を見つめる

牛場靖彦さんのリスクマネジメントサロンに出席。普段とは異なる業種間での交流がありました。 わたしは好きなことを仕事にしているけれども、それはクライアントや読者など、さまざまな方によって成り立っています。良い仕事をするために、いつも視野を広く…

友人の焼くパン、パンとともにある時間。

毎日パンを焼いているから食べに来てという友人の招きを受けて、お昼をごちそうになりました。 プチパン、カンパーニュ、ミルクパンの盛られた皿、季節の野菜料理の並ぶテーブルの端にはふくふくと発酵するリュスティック。 時間を見計らってオーブンに入れ…

おせん

日本テレビのドラマ「おせん」を愉しみに観ています。 大好きな蒼井優さん演じる老舗料亭の女将のストーリーは毎回TVドラマチックな展開になるけれどたまに光る言葉があって、しみじみと共感していたりします。 たとえば初回出てきた豆腐屋さんの話。 豆の産…

木村周一郎さんのウェディングパーティ

メゾンカイザー 木村周一郎さんの結婚式二次会に出席しました。美しいお嫁さんと、祝福に訪れた大勢の友達に囲まれている木村さん、幸せいっぱいの笑顔でした。 素敵なお二人の写真も公開したいところですがご本人にお贈りすることにします。 左から、エリッ…

茄子紺のタルティーヌ

暑い日が続くので、昨夕、揚げ茄子をたくさんつくってマリネにしておきました。 買い物に行く前の、すきすきの冷蔵庫で冷えている、茄子。 軽く焼いたペイザンや、全粒粉のパンにのせて、いただきました。モツァレラを装うのは豆腐。濃厚なお豆腐は、チーズ…

夏日の取材

昨秋のことだったか、とても懐かしい人からメールをいただきました。 今は亡き、我が家の豆頬髭犬マフィンがまだ仔犬だった頃に住んでいた新井薬師のあたりを一緒に散歩した、犬友だちです。 犬たちはもう、いなくなってしまったけれどその人も、また仔犬と…

駒場東大前のパン屋さん

新しい記事をUPしました。先日のホットな取材を、熱いうちに。気にいったパン屋さんがあると近くに住んでみたい、と思います。そのために出かけるのではなくて日常の中に取りこんでしまいたいと思うのです。 ル・ルソール【駒場東大前】

月いちの愉しみ

友人夫妻が行きつけのお寿司屋さんに案内してくれました。月いちの愉しみ、というふたり、素敵だな。 なかなか予約がとれない店だそうで久しぶりにおいしいお寿司を満喫しました。 友人がブロートハイムのパンを食べてみたいと言っていたのを思い出し、行き…

テーブルにオリーブオイル

取材先のパン屋さんでいつものようにパンの食べ方について伺ったときにおいしいオリーブオイルを教えてもらいました。 ミゲル・ヴァレンティノのノンフィルターのオリーブオイルと、ラ・カストリレーニャの有機オリーブオイル。ともにスペイン産です。 パン…

本から生まれたサンドイッチ

夏にOPENするパン屋さんで『日々のパン手帖』から生まれた商品がいくつか登場する予定です。いくつかの素敵なご縁と、たくさんの人の尽力で、実現の運びに。 テストキッチンにて試食したサンドイッチはティーサンドのようなサイズがかわいかったので撮影しま…

久しぶりにホットな取材

昨日はつめたい雨の降る中パン屋さん取材に出かけました。 コートに、マフラーぐるぐる巻きで雨用の靴をはいて。カメラが雨に濡れてしまうのが心配でしたが、雨の日の取材でいいことはお客さんが幾分少ないということです。 窯の前は暖かく心地よく、帰る頃…

普通の存在、ということ。

少し前の日経新聞「春秋」欄で見かけて以前ここでも書いたことがあるレイモンド・カーヴァーの『ささやかだけれど役に立つこと』(原題 ”A Small,Good Thing”)に出てくるパン屋さんの話を、久しぶりに思い出した。悲しみにくれる人にパンを差し出して元気づ…

いつものカフェのサンドイッチ

パン屋さんでもカフェのメニューでも、わたしは、「いつもの、好きなもの」さえあればアイテム数は少なくても全然かまわないと思う。 いつものカフェで、いつもの一皿。いつものパン屋さんで、いつものパン。それがずっと続けられたら、素敵だと思う。 実際…

印象に残ったパン

「印象に残ったパン2008年1月~4月」の記事をUPしました。 「とまらないパン」「既成概念に囚われないパン」「お昼時のパン」「2階で出合うパン」など約12種類。 こういう記事は久しぶりに書きました。 印象に残るパンは、職人さんの顔や声、もしくはそれを…

イスズベーカリー

デパートの物産展で神戸のイスズベーカリーが出店していました。ハード山食という食パンを朝食用にと思い手にするとあまりに軽いので、もしや味の薄いスカスカした感じのパンでは、と心配になったのですがまったく違っていました。 その軽やかさは、朝の空…

ウィークエンドハウスとレトロドールの朝食

前の晩に買っておいたバゲットレトロドールを持って友人のセカンドハウスに遊びに行きました。 GWの渋滞に巻き込まれましたが、車中に漂うおいしいパンならではの香りが、渋滞のストレスを和らげます。 友人宅は山の桜が吹雪く頃。東京が桜の時期には、雪の…

ブラッスリーVIRONの想い出

雨降りだった3日。 「今日のは大雨じゃないけど傘をさしても濡れる雨ね」と行きつけの和菓子屋さん(そこに行くときはいつもなぜか雨。そしていつも雨の話になる)にいわれたものの、家に帰ってお菓子をいただいてから、ゆっくり着物を着て、エイっと出かけ…

「心からの幸せ」という名のコーヒーとフランス展

天気予報、当たらないなぁ…… うかつにも傘を持って出なかったのでスターバックスの、かろうじて雨を避けられる外の席にすわって、雨宿りをしていました。「本日のブレンド」はdancyu誌のパン特集でサンドイッチに合うコーヒーとして、記事を書かせていただい…

危機一髪!バゲットを狙う仔犬

朝一番のバゲットが焼けるのを待って窯から出したてを買ってきてもらった。いそいで紙袋から出して空気に晒すとその香りが犬たちの鼻をくすぐったのか誘われて、飛びついてきた仔犬にあとすこしで食いつかれるところだった。彼女はこの世に生を受けてはや6ヶ…

印象に残ったパンの極私的記録。

4月も終わります。そんな今、印象に残ったパンの記録(非公開)を眺めています。 取材記事ではなく極私的な感想のようなものですがメールマガジンや記事でご紹介する予定でいます。まずは今年の1月~4月の記録から。 印象に残ったパンは、再会したいパンです…

フランス食パン

角食パンの朝食が続くと、次には山食パンを買います。それも、いわゆるフランス食パンとよばれるようなフランスパン生地の食パン。焼きたての食パンの端の1枚はとても、楽しみなものです。もしかしたら、バゲットのしっぽよりも。 めずらしいひと山の食パン…

往く春の名残りをジャムにする

このごろ安くなっているイチゴを一日おきくらいに買っています。 先日コパンに出かけたら、並びの八百屋さんに大安売りのイチゴを発見。パンとイチゴを抱えて帰りました。 ミニッツジャムを作って、パンにたっぷりかけて食べるのもいいな!と思います。初夏…

おいしい、あるいはまずい、パンの評価。

パンの評価は、難しい。わたしは作り手ではなく食べ手の立場から感覚的な物言いをしてしまいがちだ。 カプラン教授はパンを評価する基準を作った人。彼のフランスパンの評価基準は、興味深い。 1 外観2 皮3 身4 歯ごたえ5 匂いと香り6 味と風味7 調和8 パン…

不思議なソルトリーフ

仕事で通うテストキッチンではいつも何かしら興味深い素材に出合う。 ソルトリーフは塩の味のする葉っぱ。プチプチとした食感の雫のような水泡が葉や茎についている。 皆で囲んでつまんで「海ブドウ?」という声が上がったのに対し、わたしだけ「サボテン?…

バゲット1本、ワイン1本。

おいしいバゲットを買っても、家に帰ってくるのはたいてい日が傾いた後のこと。 数時間前に生まれたばかりの美しい姿をゆっくり愛でる間もなくナイフを入れておいしさを凍結してしまうのが今までの常だった。パンだけを食べ続けるわけではないから1本をおい…

風雨楽々と豆大福

昔よくお遣いものに利用していた和菓子店の近くまで行ったので久しぶりにどら焼きを買って、おもてをみて、その名を知った。 風うらら。漢字で「雨楽々」とあるのが、なんとなく、いい。 皮がおもたくないので正統派ではないかもしれないがふわりと溶けるよ…

胡椒のききすぎたパン

ナショナルデパートの「胡椒のききすぎたパン」。その名前で冬の贈り物企画のときに食べた、山椒のパンを思い出しました。くしゃみが出てGod bless you!という感じのパンなのかな?と覚悟したものの、鼻に抜けるのはスパイスの刺激ではなくポルチーニの芳香…

ツナカンカートアナドルコトナカレ

簡単で、おいしくて、からだにもやさしいペーストの記事を書きました。 ツナカンカートアナドルコトナカレ あとはおいしいパンがあれば、言うことナシ、なのです。 チーズとワインと愉しむレシピパンに合うツナペースト

パンに合う家のごはん

堀井和子さんの新刊『パンに合う家(うち)のごはん』では家で焼くパンに合う、家庭料理が紹介されています。 本のなかで、ぜひやってみたい食べかたを見つけました。それは、ダークラム入りのゆるく泡立てた生クリームを一切れのパンにのせたところに、ぱり…

いろいろなクリーム

ポラリスには日替わりのパンがいくつかあります。クリームパン、メロンパンのほか、細長いフリュート、コルネ型のトルネードなどの中にいれるクリームが日によって替わるのが、この店ならではです。 それも、Today's Creamがあるわけではなくてそれぞれのパ…

おいしい黒パンの誕生

Bread+something good(パンと何かいいもの)はわたしの仕事のテーマのひとつです。 サンドイッチのメニュー提案で欲しかった素材がありました。それは、おいしい黒パンです。 職人さんにお願いして待つこと数ヶ月、その試作品がついにあがってきました。こ…

世界中で人気のnutella

オーストラリア製のチョコペースト、ヌテラ。本国はもちろん、フランス、イタリア、アメリカなどにも公式サイトがあって、世界各国で人気のようです。 仕事で、いくつかのチョコペーストを試しているうちに我が家の朝のテーブルにも並ぶようになりました。 …

春の週末、外ごはん。

先週末は近くの公園へ、今年の桜の見納めに。木々の若葉の色も日に日に濃くなっています。すでに葉桜になってきていても、大勢のひとたちがにぎやかに、桜の木の下でお弁当を愉しんでいました。手づくりサンドをもってきているひともいました。 食べる場所さ…

わざわざ買いたいパン

雑誌『dancyu』のパン特集。 今回はスターバックスのサンドイッチについての対談。そして、文を書かせていただきました。(先日の淺野シェフとの対談は雑誌『食楽』です) この春いろいろな雑誌のパン特集に関わりました。 一段落してあらためて感じたことは…

たのしい川辺のモグラ君に

そら豆とポテトのサンドイッチ。 最小限の素材、最短時間でつくったわけはお天気のいい春の朝はそわそわとして一刻も早く出かけたくなるからです。 The Wind in the Willows(邦題『たのしい川辺』)というイギリスの絵本に出てくる春のモグラ君を想いなが…

ハートと顔。朝食パン日撮

バゲットをやや斜めにスライスしていって大きめに残した最後の端に水平にナイフを入れたとき、ふいに出合うハートのかたち。 毎回違うそのかたちに心動かされ、レンズを向けてしまう。 もう何枚撮影しただろう。 保存して収集するわけでもないのに思わず撮影…

パリより2008クープ・デュ・モンド結果速報

パリの製パン製菓見本市にて開催されていたCoupe du Monde de la Boulangerie(ベーカリーワールドカップ)の結果速報を昨日の夕方、現地からいただきました。 1位 フランス2位 台湾3位 イタリア 日本チームは残念ながら3位には入らず、でした。選手の皆さま…

パン特集いろいろ

この春は雑誌のパン特集が本当に多いようです。新生活スタート→朝食を食べよう→パンという流れかもしれませんが、秋も多いのです。 春と秋は気候もよく酵母も安定します。一年中同じようでいて、実は春と秋、自然のチカラに影響を受けるパンがおいしい季節…

花のサンドイッチ

花散らしの風。仕事場では海鳴りのような音が聴こえています。床に、どこからか舞い込んだ桜の花びらを発見。 桜が散らないうちに……と思って書いたサンドイッチのレシピをひとつ公開しました。 新しい記事:桜胡瓜のお花見サンド

雪の週末とバイツェンブロート

都内は桜が見頃でしたが、この週末は中央高速を飛ばし、雪のちらつくみずうみに向かいました。 友人のウィークエンドハウスで内装を見せてもらったり、照明をつけるなどちょっとした用事を手伝うために。 まだちゃんと機能していないキッチンで友人が切って…

好きなことを仕事にする

先日お会いしたある職人さんは大変な苦労をされているようなのに全然それがおもてに見えない苦しそうなところを見たことがない。 「だって、好きなことさせてもらっているわけですから」と彼は言う。 そうだった、わたしも好きなことをさせてもらっているわ…

バター不足とペーストづくり

いつも行くスーパーマーケットにもついにバター品薄の影響が出始めているようです。 それと直接は関係はないけれど最近、思いつきでいろいろなペーストをつくります。少量なのでいつもすり鉢とすりこぎを使います。 もとはフードプロセッサを持っていなかっ…