日記を始めました。新たなスタートです

この年末、今までなかった、いろいろなことがありました。 世の中はどんどん変わっていきます。少しずつ自分も変わりながら、やってきましたが、ここで、すっきりと、初心に帰ろうと思います。それも最初の最初に。 最初に、日記がありました。 新しいnoteで…

『月の本棚』が本になりました

『月の本棚』清水美穂子著(書肆梓)11月23日発売LePetitmec/RÉFECTOIREのサイトの連載『月の本棚 清水美穂子のBread-B』が本になりました。普段はBread+something good(パンとなにかいいもの)をテーマに執筆していますが、この本は、Bread-B(Breadから…

Bread days in 10 years / ameen's oven

ameen's ovenがOPENして14年、椋の木と大きなテーブルのある今の場所に移ってちょうど10年ということで、パンにまつわる記念の冊子が発行されました。ameen's ovenらしい、チャーミングな一冊です。 ミシマショウジさんの「パンのふくらみの宇宙」の詩も載っ…

フランスのパンの貴重な資料室、Archives du pain français en hommage au professeur R.Calvel へ

小さな勉強会があり、ラトリエ ドゥ ブテイユの仁瓶利夫さんがこの夏、横浜の港南台に開いた、資料室兼アトリエを訪れた。パン職人、製パン従事者を対象に開かれている場所だ。 ここには、日本にフランスのパンを伝えたレイモン・カルヴェル教授の書籍やレポ…

芳美 ランドゥメンヌさんのパン時間

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』48人目のインタビュイーは、株式会社Maison Landemaine Japon代表取締役社長の芳美 ランドゥメンヌ(石川芳美)さんです。 食のセンスのあるひとたちはどんなふう…

一からのパン作り

パン屋さんの教科書として26刷も増刷されている『新しい製パン基礎知識 改訂版』(パンニュース社)の著者、竹谷光司さんが新しい本を出版されました。 以前から『新しい製パン基礎知識』が難しくて理解できないという若手技術者の声があり、また、家庭製パ…

ニコパン、グルテンフリー。米粉パンに再び注目。

昔、米粉のパンが話題になり始めた頃、いくつか取材を受けましたが、あまりいいことを言えなかった記憶があります。その頃食べた米粉100%のパンは、なんというか、いまひとつだったし、米粉をライ麦粉のような感覚で何割かブレンドするだけならば、それはパ…

ブーランジェリースドウ 須藤秀男さん「食べて幸せになるもの」

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』47人目のインタビュイーは、ブーランジェリースドウの須藤秀男さんです。 食のセンスのあるひとたちはどんなふうにパンを食べてきたのか、今、どんなふうにパンと…

メゾン ランドゥメンヌ赤坂店オープン

2018年4月16日、Maison Landemaine(メゾン ランドゥメンヌ)日本上陸2号店が赤坂にOPENします。 メゾン ランドゥメンヌはパン職人の石川芳美さんとパティシエのロドルフ・ランドゥメンヌさんのふたりが2006年にパリでスタート、現在はパリで14店舗を展開して…

つむぎとアニエス

たまには、iPhoneから書いてみたいと思います。 きょうは、ずっと行きたいと思っていた、佐倉のつむぎへ。パン職人に取材し執筆をする仕事を始めて間もない頃から、勉強会にお誘いいただいたりなど、お世話になっている竹谷光司さんのお店です。↓ ちょっと昔…

トラン・ブルー 成瀬正さんインタビュー「しっかりと向き合うことで、よりいいものをつくる」

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』46人目のインタビュイーは高山の「トランブルー」の成瀬正さん。 食のセンスのあるひとたちはどんなふうにパンを食べてきたのか、今、どんなふうにパンと関わりあ…

『BAKERS』刊行記念トーク「人気店のシェフと語る素敵なパンの世界」@神楽坂ラカグ 清水美穂子×須藤秀男(ブーランジェリースドウ)×榎本哲(パン・デ・フィロゾフ)

1月15日、神楽坂のラカグで、ブーランジェリースドウの須藤秀男さんと、パン・デ・フィロゾフの榎本哲さんと、『BAKERS おいしいパンの向こう側』刊行記念トークショーを開催しました。 主催は新潮社さん。本は実業之日本社さんですが、先日、ペリカンさんの…

『BAKERS おいしいパンの向こう側』

『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)12月20日に発売されました。 おいしいパンをつくる人々について、現在の「私」の視点から、書いたものです。「私」については、2015年の秋にここで、書きました。 『BAKERS おいしいパンの向こう側』の著者…

ベストパン★2017結果発表を読む

All About読者が選ぶベストパン★2017、集計結果を発表しました。「ブレッド&サーカス」「パン焼き小屋ツオップ」「ル・プチメック」が殿堂入りして永久ベストパン店となり、投票対象外となって、ランキングはいかに? 年末のベストパン企画を始めたきっかけ…

BAKERS

気がつけばひと昔、a decade!経ってしまったけれども、ようやくまた、本を出せることになりました。 『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)12月20日発売です。 きょうは、装幀の色校が上がってきたので、うれしく、お披露目します。 この本では…

パンのペリカン四代目 渡辺陸×ペリカンカフェ店主 渡辺馨 「守るものと変わるもの」

10月3日、神楽坂のla kaguにて、新潮社主催のイベント、パンのペリカン四代目 渡辺陸×ペリカンカフェ店主 渡辺馨 「守るものと変わるもの」進行役を務めさせていただきました。 (c)新潮社写真部 ペリカンカフェオープン、書籍『パンのペリカンのはなし』…

「エスキス」成田一世さんインタビュー ガストロノミーとしてのパン。

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』45人目のインタビュイーは今年「Asia’s Best Pastry Chef 2017」を受賞された「エスキス」のシェフパティシエ、成田一世さん。 食のセンスのあるひとたちはどんな…

いよいよセントル ザ・ベーカリーがパリ進出~CARRÉ PAIN DE MIE

食パン専門店「セントル ザ・ベーカリー」がこの秋、フランスに進出します。場所はパリのマレ地区とポンピドゥセンターの間。 パリの店名はCARRÉ PAIN DE MIE(キャレ パンドミ)CENTREのショップロゴ「C」がCARRÉ(角) の「C」になります。 セントルといえ…

74歳のペリカンはパンを売る。

10月にユーロスペース他にて全国順次公開予定の映画『74歳のペリカンはパンを売る』の試写を観てきました。 浅草の人気店「パンのペリカン」のドキュメンタリー映画です。 74歳とは1942年、初代の渡辺武雄さんが浅草でパン屋さんを創業した年から数えたこの…

BREAD&CIRCUSのレシピブック

ついに出版されました。 『BREAD&CIRCUS 粉からおこす自家製天然酵母のパンづくり』(寺本五郎 寺本康子著 柴田書店) 旅先の思い出や海外の文献をきっかけに生まれたブレッド&サーカスのパンづくりは独特です。 最初にブレッド&サーカスのパンを目にした…

ブラフベーカリー 栄徳剛さんのパン時間

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』44人目のインタビュイーはブラフベーカリー オーナーシェフ、栄徳剛さんでした。 食のセンスのあるひとたちはどんなふうにパンを食べてきたのか、今、どんなふう…

【Today's Toast 8】 クマのプーとハニートースト

「世界中でいちばん、どんなことをするのがすき?」と聞かれたら、なんと答えるだろうか。 ハニートーストを食べながら、思い出した。クマのプーさんはそれを懸命に考えたのだった。 プーさんはディズニーよりもErnest Shepardのやさしい絵がすきです ハチミ…

【Today's Toast 7】シュガートースト・バラエティ

バタートーストに、砂糖をさらさらさら。甘いものを欲する朝、いつもある材料で簡単にできる、シンプルなシュガートースト。砂糖をのせてからトースターに入れれば、砂糖とバターの、溶けて合わさり、再び固まったカリリとした食感がうれしいのです。 グラニ…

【Today's Toast 6】心をこめてトーストする。

パン屋さんで買った食パンを一枚、心をこめてトーストする。毎日一枚。ある日は昔ながらの網で、ある日は遠赤外線など機能に優れた、最新式のトースターで。 食パンの生地を分割する工程は、人間だとベテラン職人でも1分間に20個、大手製パン工場の機械では…

リテイルベーカリーの今まで(2000~)とこれから

京都の木下商店さんの100周年記念セミナーで、基調講演「2000~2017年におけるベーカリートレンドと生活者の変遷」とパネルディスカッションで登壇させていただきました。 17年分の写真や記事を掘り起こしての準備中、懐かしさのあまり何度も手が止まりまし…

Today's Toast【5】イタリアの光の蜜。朝日も一緒に食べるバゲット。

朝日を身体に浴びると、身体がきちんと目覚めるのを感じます。冬から春、天気のいい朝は、東向きの窓の低いところから日が射しこむので、テーブルの上が一段と明るくなります。こんな日は、何を食べてもご馳走。 いつものバゲットを半割にして薄いバターを挟…

Today's Toast【4】 セントル・ザ・ベーカリーで朝食を

セントル・ザ・ベーカリーの朝。ドアをあけて中に入った途端、まるでどこか遠い旅先で、初めての食事をする朝のような、不思議な感覚にとらわれる。未知の風景。目の前に並んでいたのは、北欧のセシリエ・マンツのデザインによる「エッセイ」という詩的な名…

Today's Toast【3】魚トースト・バラエティ

パン屋さんで焼かれたパンを切って、食べる前にもういちど焼く。トーストは、家でパンをより美味しく愉しむために、パンに施す仕事だ。 『日々のパン手帖 パンを愉しむsomething good』(メディアファクトリー) 「美味しいトースト」より トーストというと…

Today's Toast【2】 マーマレードとバターの例外

イギリスパンといったら、やはり、マーマレードとストレートの熱い紅茶の気分なのです。イギリス風にまとめる、ということもあるのですが、カリッとドライな食感に、柑橘系のトロリとした甘酸っぱさ&ビターさがちょうどよく合うのですね。 薄切りにして香ば…

バブカとは何か?Babkaが流行の兆しです。

http://www.enjoytokyo.jp/style/103775/ 2015年にLet's Enjoy Tokyo『お江戸日本橋パン的愉悦』でマンダリンオリエンタルホテルのバブカのことを書いた。 ホテルへは、非日常のパンを買いに行く。非日常だから、旅をしているような気分になるパンがいい。た…

Today's Toast【1】まっさらな気分の朝に

Today is the first day of the rest of your life.(きょうは残りの人生の最初の一日)。 意識するしないに関わらず、今生きている誰もが毎朝、残りの人生の最初の一日を迎えています。 きょうから新しい自分で。そんな決意をした、まっさらな気分の朝、手…

パンの役割、トーストの意味、そしてオリーブオイル。勅使河原加奈子さんのパン時間

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』43人目のインタビュイーは有限会社クレマ代表の勅使河原加奈子さんでした。 食のセンスのあるひとたちはどんなふうにパンを食べてきたのか、今、どんなふうにパン…

美食と嘘と、ニューヨーク

Le Petitmecのパン屋さんらしからぬサイトにて、ブレッドジャーナリストらしからぬ連載『月の本棚 清水美穂子のBread-B』をさせていただいて、もうじき1年が経ちます。 普段はBread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに執筆・発信していますが、…

ベストパン★2016とDiscover Japan『パン名鑑』

年末恒例、All About読者が選ぶベストパン★2016、結果発表。 ご協力くださった読者の皆さま、勝手なランキングをお許しくださったパン屋さんの皆さま、どうもありがとうございました。新しい年もAll About【パン】をどうぞ、よろしくお願い申し上げます。 さ…

丸の内ホテルで朝食を×セントル ザ・ベーカリー

東京駅丸の内北口正面にある「丸の内ホテル」で、ホテル業界初、「セントル ザ・ベーカリー」とコラボした朝食が始まりました。 写真は厚切りのハムエッグトーストとフレンチトーストのココット仕立て。ハムエッグトーストは上質なハムの味とたまごの黄身の…

第11回メープルスイーツコンテスト・グランプリはパン部門から

11月9日に開催されたクインビーガーデン「第11回メープルスイーツコンテスト」は応募総数123品より、総合グランプリはパン部門、サンジェルマンの野村聡さんが選ばれました。作品名はPatate douce d'érable。塩バターパンの発想からメープルバターを巻き込ん…

旅の効能

旅の効能は、終えたときに違う世界に戻ってくることだ。 場所を変えた日常、のような旅から戻ってこの半月で、お能(国立能楽堂)、帯の作家さんの展示会(三渓園)、KIITSU(鈴木其一)展(サントリー美術館)、杉本博司『ロスト・ヒューマン』(東京写真美術…

Bread,Coffee and Something Good in NY

何しにNYへ?と聞かれて、今さら都市を擬人化して大好きなひとに20年ぶりに会いに行く感じ、を伝えても伝わらないかもしれないのでとりあえず「週末の生活をそのまま東に6,700マイルほど移動させただけ」と格好つけておきましょう。そんな旅も終わりに近づい…

職人のPIZZAとチョコ,眺めのよいLOFT

ドーはドーナツのドーほかにも良いドーナツ屋さんはあるに違いないが、Dooughのドーナツはおいしかった。アパートメントを去る朝の食事は部屋でBitter SweetのコクのあるコーヒーとDoughのドーナツと大きなパン・オ・ショコラ(Balthazarかハウスメイドか不…

外側から見る初めての景色

ブルーベリーパンケーキのブルーベリーはトッピングするか焼きこむか、トーストは白いパンか全粒粉か、目玉焼きの焼き加減はどうするか、いろいろに選べるのがアメリカ的で、なおかつノスタルジックな食堂にて朝ごはん。今どきのローカル&オーガニックなモ…

もう一度、過去をたどってみる

旅の途中で、何も予定のない日があると、とても贅沢な感じがするものです。さて、きょうは何をしよう。 朝と昼はタルティーヌを食べました。月曜の朝の住宅街。静かなカフェでチョコレートとメープルバターのタルティーヌ。 お昼はマンハッタンに出て、移転…

Blue Hillへ

先日、Dan Barber(ダン・バーバー)の話をFacebookに書いたこともきっかけとなって、Megumiさん、Yoichiroさん一家とアップステートにあるダン・バーバーの農場、Blue Hillに行くという夢のようなことが実現しました。 少し前に、「おいしい」の叡智 ~食の…

Local,Organic,Craft and Comfort

週末はFORT GREENEのグリーンマーケットへ。ドッグランで朝晩、犬たちが幸せそうに走り回っている公園です。ここも近郊農家の野菜や果物、パンや乳製品のつくり手たちのお店で賑わいます。NYのリンゴはマッキントッシュ、フジ、ハニークリスプなど、何種類も…

Friend of a Farmer

昨日の午後はダウンタウンをArcade Bakeryまで歩いて(美術館に続きJust closed。そんな日だったのかも)からブルックリンのアパートメントに戻り、地下のランドリールームへ。そこはまさにアメリカの普通の家らしさがあって、奥の薄暗がりになにがあるかわか…

Bakeriから始まった長い一日。

朝、Greenpointのベーカリーカフェ、Bakeriへ。Bakeriの読み方は、「バケリ」というそうです。大きなテーブルに夫とのんびりと腰掛けてコーヒーを飲み、マフィンなど食べながら友を待ち、朝の店の雰囲気を楽しみました。 古風な木造のレジスターの台の上に、…

大好きなNYへ

9月28日からNYに行っていました。と、3か月ぶりにBread Journalを時系列に更新しようとしています。できるかな? 以下Facebookより。 20年ぶりにして7回目のNYは何もかも初めましてな気分ながら、実際に初めてのことが多く、おもしろく。iPhoneを持って行く…

レフェルヴェソンス 生江史伸さんのパン時間

食に関わる仕事をする人に日々のパンについてインタビューする連載『わたしの素敵なパン時間』42人目のインタビュイーは高樹町のレストラン、レフェルヴェソンスの生江史伸さんでした。おいしいパンの向こう側にはどんなひとがいるのかに興味を持ったことか…

Signifiant Signifié 10th Anniversary

シニフィアンシニフィエの10周年記念パーティへ。 志賀さんのお仕事を眺めていると、国産小麦へ、医食同源へと向かい、究め続けられている10年かなと思います。驚いたり感嘆しているのはこちらばかりで、志賀さんはいつも淡々と、飄々とされています。 今か…

BRUTUS『365日、サンドイッチ。』

マガジンハウスBRUTUS誌、9月1日発売号はサンドイッチ特集です。 美女とサンドイッチ。とか、注文の多いサンドイッチ店。とか、サバと海の仲間たち。とか……ただならぬ雰囲気で、365個のサンドイッチをご紹介。読み&食べ応えたっぷりです。 たっぷりといえば…

シニフィアン シニフィエ×Fromagerie QUATREHOMME

シニフィアン シニフィエのオンラインショップで、パリで人気のチーズ屋さん「QUATREHOMME(キャトルオム)」の「カマンベール ド ノルマンディ AOP ガロンド」とそれに合わせた特製のパン「レザン オ ラム︎」のセットの受付が始まりました。 予約販売:キャト…