2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

パン屋さんの仕事

春がそう遠くないことを夜明けで感知するパン屋さん日が長くなったことで知るわたし。というようなことをメールマガジンに書きました。粉、酵母、糖、空気、熱、水、時間、窯、技、果実・・・そこに、好き、という人の心が加わってこの、ゆたかな食べものが…

胡桃胡椒と半熟たまごと

黒こしょうのきいたクルミの長細いパンを縦長に切って、半熟卵をつけていただくとおいしいと思った。昨日も今日もパンと関係ない打ち合わせが続く。一息つくときにパンが話題になると、みんなの顔がほころぶ。パンというのはそういうものかもしれない。

Boule Beurre

八王子にパン屋さんをつくりました。Boule Beurre。なんだか映画「アメリ」に出てきそうな感じがするお店です。職人の草野さんは、マカダミアナッツコンテストにも出場されていた方で、しばらく水海道のニコラでもパンを焼かれていました。Boule Beurreは2月…

チョコレートシーズン

アンデルセンのチョコレートのペストリーはヴァローナを使っているそう。美しい層にしばし見惚れる。先日、アンリ・ルルーさんの岩塩入りチョコレートとキャラメルとはこういうものだったのか、というようなとてもおいしいキャラメルをいただいた。チョコレ…

ハートをつくろう

昨晩のお土産のバゲットで、ハートをつくった。「おいしいパン屋さんのつくりかた」の表紙だけはわたしの撮影ではないのですがあれはこんなふうにバゲットをカットしてくださいとお願いしてつくっていただいたのです。そろそろ街なかにハートが溢れる季節。…

チーズで巡るフランスの旅

フェルミエの本間るみ子さんとドンクの岡田重雄さん、菊谷尚宏さんがナビゲートするチーズとパンの会に出席。本間さんのお話をこうして伺うのは初めて。パリから日帰りで出かけられる、イル・ド・フランス、シャンパーニュ、フランドル、ブルゴーニュ、ノル…

湯河原ブレッド&サーカス

ブレッド&サーカスの取材で湯河原へ。電車の窓から久しぶりの海のうつくしさに息をのむ。反対側の座席まで行きそうになる気持ちをおさえて四角い海の景色を撮影。ブレッド&サーカスはベストパン★2005でも人気があったパン屋さん。ゆっくり食べる大きなパン…

少し前の映画、少し前のパン屋さん

近くのカフェでごはんをたべて古本屋さんめぐりをしたり犬たちをお風呂に入れるのが仕事のない長閑な日曜日。犬といえば、何の気なしに観た「いぬのえいが」で号泣してしまった。なんで観てしまったのだろう。ただ、映画に出てくる昭和の匂いのするパン屋さ…

金時豆のパン

ペルティエの金時豆のパンのちいさなたんこぶをつまみとったら穴があいて、生地につつまれていたふっくらとした豆たちがのぞいた。こうばしくパリっと焼けたおもて側と対照的にしっとりしたクリーム色の生地、そして豆の甘味が調和するおいしさにいつも大好…

雪の週末、銀座のフレンチレストランで。

朝、窓を開ける前から、雪の気配がした。以前勤めていた会社の同期会があったので今日も銀座へ。四谷駅のホームの窓から見える木々が水墨画のようできれいだった。ほんとうに久しぶりに会う人たちは、素敵だった。こんな雪の週末に、16人も集まってつい最近…

おいしいつながり

2月1日にスタートするジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社のイントロダクションパーティで帝国ホテルへ。カメラをかまえる後姿の美しい女性を見かけ、もしやと思ったらホームメイドクッキングガイドの黒田夫人だったのでちょっと楽しい夜になっ…

ココナツラスクとメッセージ

メッセージをいくつかいただきました。ありがとうございます。k-oさん、東京や神奈川のパンをたくさん食べていらっしゃるとのこと。毎日の大好きなパンの話、ありがとうございました。いつかk-oさんのおすすめのお店、訪れてみたいなーと思います。これから…

お昼のルートサンド

実家のきんぴらごぼうは極細で甘めだけれど清水の家のきんぴらごぼうは太めでしょうゆ味。おなじ関東でも家によって違う。わたしは最近、極細のを塩と酒で炒りつける。じゃこやごま、唐辛子をいれることもある。細く細く薄味につくっておけば、翌日のサンド…

本とビスコッティと

最近、暇さえあれば本を読んでいる。好きな作家にかかわるひとの書いたものをさらに読み始め、次々に知らないドアを開けていく。そのなかでいつかパンにめぐり合うことがあればここにも書こうと思います。今日の写真は本とともに、いまやなくてはならないビ…

ロマンチックなバゲットと週末

週末のデートで買ったバゲットを彼と半分こして毎日大切に食べている、「平日会えない彼となんかつながっている気持ちがしてうれしいですね。」というメッセージをくださったはるるさん。おいしいパンは、そんなふうにひとのこころを繋ぐかもしれません。パ…

はじめまして。

感想メッセージをいただきました。どうもありがとうございます。はじめましてというひとも何人かいらっしゃる。書くのがはじめてと、読んだのがはじめて、と二通りある。おいしいパンで、世界がつながり、たのしみが続いていく。◇ともみさんりんごのパンプデ…

小人オレンジの話

金柑蜜煮のタルティーヌの記事を書いて、小人オレンジの話を思い出した。嵐のせいで寄港した異国の貨物船からその国の卸売業者がめずらしいキンカンなるものを大量に買ってみたものの、めずらしすぎて売れないのでキンカンと書かれたプライスカードに「別名 …

ふたつのB&Cと友達のための一皿

昨年からふたつのB&Cを取材している。BREAD&COMPANYとBREAD&CIRCUS今日の写真はBREAD&CIRCUSのフルーツホーン。フロマージュダフィノワとワインとさらにエキストラフルーツ&ナッツでデザートのようにしていただく。「わたしは前世、リスだったのかもしれな…

パンの声

「パンは歌う。みんなは笑う。」最近とても気に入っているコピー。ハッピーに仕事されている方が書かれたのだろう。学生時代に銀座にある広告代理店でアルバイトをしていた。さまざまな辞典や記事からコピーライターのためにあるテーマで言葉をひろっていた…

冬の日だまり

たとえ15分しかなくてもゆたかな気持ちになれる食事をすることは可能だと思う。こんがりとトーストしたブールのまるい1枚にバターのまろやかさにまで、ほどよく熟したアボカドに、海の風と光からうまれたような塩がひとつまみ、あったなら。窓越しに冬の日を…

最後のシュトレン

今シーズン最後のシュトレンはいままでみたこともない細長さでスライスするとちょうど食べたい大きさになるのがとてもよかった。これは、ニコラのもの。気がつくとこの3日ほど、パンのかたちについて書いている。

まるいパンのこころ

ふくろパン、とよばれることもあるスーパーマーケットに売っているふくろ入りのパンがいつのまにか、おいしくなっているように思う。写真は、あるスーパーマーケットで買ったブール。小規模の卸売りをしている店のもの。顔は見えないけれど、そこにかける本…

麦の穂のかたち。くるみのエピ。

エピはフランス語で「穂」という意味。わたしの名前にも入っている。自分の名前の漢字を口頭で伝えなければならない時最近は稲穂の穂ではなくて麦の穂ということにして相手の反応を楽しみにしている。このちぎりやすいかたち小ささ、くるみの入っているこう…

パンは歌う。みんなは笑う。

パンを愉しむレストラン、BREAD&COMPANYの記事を書きました。今日のピックアップ: BREAD&COMPANY

もうひとりの作品

ニコラ食堂に飾られているパンの絵はパンダーチザンニコラで修行していたKさんの作品。彼もまたパン職人でありながらアーティストでもあるのだった。Kさんは昨年、マカダミアナッツコンテストに出場されていた。今年、彼の店がOPENする。いまからとても、楽…

針金のバゲット

ニコラ食堂の壁にあるワイヤー細工のバゲット。アーティストだなぁと思う。

ハートを伝える仕事

みじかいお正月休みが終わり、仕事始め。ハートのパンは、いちじくのベーグル。あるパン屋さんが、本の感想とともに送ってくださった。あたりまえのことをあたりまえにするということ想いを伝えるということ自分らしくあるということなどについて書いてあっ…

メッセージ

年末からいただいていたメッセージにお返事を。読者の方からこうして、どれほどの励ましやガイドの仕事をしていくチカラをいただいたことか。本当に、いつも、どうもありがとうございます。◇佐藤優さんはじめまして、毎回本当に楽しみに日記や、all about・…

休息のとき

お正月は、ひたすら休息にあてて夢のなかにいるように過ぎていきました。チョコレートの小さな箱をひとつあけて仕事の話をしながら義父と強いお酒をのんだのもお正月ならではのひととき。ブランデーのふわっとあまい香りは世界を完結させてしまう。ほかの何…

なにかいいもの、で今年も始まる。

2006年、最初の日記です。大晦日の実家に持って行ったのはおせち料理ではなくてブリーチーズとレーズン。テーブルのまんなかにおいて、昼間のワイン。妹に「パンはないの?」と聞かれて、忘れたことを笑ってしまう。わたしが時々送るパンを楽しみにしている…