薪能の夜

友人夫妻と、月窓寺の薪能へ。

随分まえから楽しみにしていたのです。

お寺の境内で開催されるお能は、能楽堂でのものと違って

外の音や人の気配が気になるものですが、それは始めだけで、

薪の炎を見、笛の音、太鼓の音に耳を澄ますうちに、いつか

非現実の世界へいざなわれていくのです。その感じが、好き。

今年のお能はふたつ、「花月」と「野守」。

「野守」の鬼の様子には、息をのみました。

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現実に戻ってから、いつもの気さくなイタリアンレストランへ。

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アクアパッツァで残ったスープは、パンを浸すだけでなく

リゾットにかけても美味しいということを教えていただきました。

食事の締めくくりに、一口だけでものみたい、というリクエストに

イカ墨のリゾットと柿を添えて持ってきてくださるという、粋な

はからいに、感動しました。

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その後は友人宅に場所を変えて、飲みなおし。

冷たい白ワインに、Art de Painのクグロフ・サレやEATALYの

生ハム、友人お手製の絶品の佃煮やおつけものなどで、

夢のような、でもちゃんと現実の、楽しい夜は更けていきました。