真冬に愉しむ夏の香り

まっしろなパンよりも、ほのかに茶色いパンのほうが

濃厚なジャムを上手に受けとめるかもしれない。

ほのかに茶色いパンについての記事を書いているときに

このジャムをいただいて、それを試すことができた。

勝ちも負けもせず、ちょうどよくひきたて合う。

パンもジャムも非常にシンプルなもので構成された

素の味だということに気がつく。

Diary90202

みすヾ飴の飯島商店の四季のジャム。

もう少しソリッドにしたら、みすヾ飴になってしまいそう。

ラベルの横にあった「平和」の文字が気になって

調べると、第一次世界大戦終結を祝って名づけられた

杏の品種だそう。

それは日本古来の在来種から選抜された品種で、

加熱によってすばらしい香りを放つという。

わたしが夏の始めに買ってくる信州直送の杏も

この種かもしれない。