恋するベーカリー
2月に封切られる『恋するベーカリー』の試写会へ。
ナンシー・マイヤーズ監督による心温まるお話です。
以前紹介した『ジュリー&ジュリア』のようなサクセスストーリー
ではなく、ある意味もうサクセスしているといっていいジェーン
(メリル・ストリープ)が陥るComplicated(複雑)な状態
(映画の原題は"It's Complicated")が、コミカルに演じられています。
離婚して10年になるジェーンは、今は人気ベーカリーレストランの経営者。
3人の子供も手を離れ、夢だったキッチンの増築を考えたりしています。
そんな彼女の人生が、前夫と再び恋に落ちたことで、どうなっていくのか……。
しょうもないけれど、どこか憎めない前夫(アレック・ボールドウィン)と
ジェーンの掛け合いが、とってもリアリスティックで笑えます。
大人の事情をひとり察知して困りまくる、娘の婚約者役の
ジョン・クラシンスキーの名演技も楽しい。
ベーカリーやパンが出てくるシーンは少ないので
邦題『恋するベーカリー』の意味は、わたしにはちょっと
Complicated(わかりにくい)感じだったけれど、
アメリカの大都市にありそうなお店の様子はなかなかでした。
そのベーカリーのシーンのために、
過去にMartha Stewart Livingの編集ディレクションや
スタイリストがNY中のベーカリーからパンを集めたというし、
わたしも大好きなサラベス・キッチンも関わっていると知って
なるほど!と思いました。
だから、もうちょっと見たかったかな。
というわけで、パンより、ラブ。
それも、かなり大人の恋です。
可笑しくてせつない……大人におすすめの映画です。
『恋するベーカリー』2月19日(金)より全国ロードショー