再び、ルーエプラッツ・ツオップにて

Dscn0168

朝日カルチャーセンターの講座「美味しいパン屋さんめぐり」。

前回は二子玉川のドンクへ、今回は再び松戸のツオップへ。

前回のように、ライ麦や全粒粉、ディンケル小麦のパンなど普段あまり味わう機会のすくない種類を、料理とともにテイスティングしていただきました。

ツオップの店長でパン職人の伊原靖友さんのお話はおもしろく、これは、ドンクの茶山さんも、VIRONの西川さんや牛尾さんのときもそうでしたが、彼らが話し始めると受講者の方々が目を輝かせるのがわかります。わたしも志のあるオーナーや職人さんの話を聴くのが、本当に好きです。

年初より朝日カルチャー講師を務めさせていただくことになり、All AboutやBread Journalをご存じない方や「パン愛好家」「パン好き」ではない方がたとの出会いがありました。

興味の赴くままにいろいろな講座を受講されている方のなかには、ご自身が大学の先生をされていた方や、ご自分でもパンを焼く方や、看護師さんや、大病から復帰されたばかりの方や、新幹線に乗ってはるばる来られた方や、ほんとうにさまざまの方がいらっしゃって、わたしにとっても新鮮な体験でした。出席された方に、パンについての、小さくても何か素敵なきっかけをお持ち帰りいただけていたら、何よりです。

ルーエプラッツ・ツオップは本当に居心地がいいのですが、年内か来年か、ディナータイムの営業も始まるそうで、楽しみです。

Dscn0174

壁にかかる絵もよかったので教えてもらいました。オーストリアの画家で建築家のフリーデンスライヒフンデルトヴァッサーだそうです。日本でも彼の建築作品がいくつか残っています。

パンを撮影するのでも、背景に見える食器や雑貨ひとつひとつが、お店作りのためではなくてどちらかというと個人の嗜好で選ばれていて、それはおもにマダムのリエさんのセンスなのですが、この空間の居心地をよくしている要因のひとつだと思います。

Dscn0165

この日はここで、子供向けの本にも出合いました。

『パンができるまで (すがたをかえる たべものしゃしんえほん 5) 』(岩崎書店 宮崎祥子著白松清之撮影)。これはツオップが全面協力して、パンができるまでを写真で追った、かなりまじめな、わくわくするような、子供向けのパンの本です。

300種類ものパンを焼きながら、さまざまな人と出会い、お客さんはもちろんのこと、習いに来るひとにも、同業者にも、メディアの人間にも、「パンと何かいいもの」について日々いろいろなかたちにして伝えている伊原さん夫妻は、わたしの自慢の友人であり、また、先生でもあります。

これで朝日カルチャー講座は一旦終了です。

お会いできた皆さまに感謝しています。ありがとうございました。