なにかちょっといいモノが失われたと気がついた日


昔よく行った小さなイタリアンのお店に出かけて、なにか変、と思ったけれど最後のコーヒーをのむまで黙っていた。何もかも変わってしまっていて、ちょっと途方に暮れた。

いろいろなお店の話を聞くと、採算がとれなくてもサーヴィスでやっているとか、楽しいからやっているとか、儲けと違うところで、なにかちょっといいモノがあることを知ります。
それは本当にちょっとのことなのだけれど、お客さんはそれを一番楽しみにしていて、お店の人気の秘密も結構その辺にあるのではないかと思ったりします。
不況下でもどんな時でもそれを続けていくのは簡単なことではないでしょう。

なにかちょっといいモノをたくさん持っていたあのお店は、名前だけ残して、多分もうどこかへ行ってしまったんだね。
と思った日でした。(寂しかったので具体的には書かないことにします。)

写真は今朝のブリオッシュ。レーズンとバターとたまごがいっぱいの甘い快楽主義的な味。