戦場のピアニスト


映画 『戦場のピアニスト』を観ました。
戦争という激流に飲み込まれると、わたしたちは全てを奪われ、ただそのまま流され、祈ることしかできなくなってしまうのかもしれません。

悲惨な場面ばかり2時間以上も続くのにも関わらず、引き込まれてしまった映画でした。
後半で、ピアニスト シュピルマンがドイツ人将校の前で弾くショパン、そして、手にしたライ麦パンとジャムが印象的でした。

ずっと音を出さないように隠れている生活で、それでも彼は時々指を動かし、頭でメロディを奏でていました。
久しぶりに弾くことができた、ほとばしるようなピアノの音色は、ストーリーの中のシュピルマン同様、映画を観ている者も待ち望まずにはいられなかったもの。激しい飢餓状態で手にしたライ麦パンとジャムもまた・・・。

現実の戦争中アメリカで開催されたアカデミー賞で、主演のエイドリアン・ブロディがしたスピーチは今も印象に残っています。

「あなたが信じる神がどんな名前であれ、神のご加護がありますように。
一刻も早く平和が訪れることを祈ります。」


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