お花見帰りのラレシ


日曜はお天気が崩れるというので、桜も見納めかもと
サンドウィッチを持って出かける。
桜の見えるところでお昼にしようと思ったので。

その帰り、農家の直売所の前を通り過ぎた時
綺麗な色彩と見慣れぬ言葉が視界に入ってきたので、
車を停めて歩いて戻ってみた。

ラレシ?

ラレシ・・ラレシ・・・
なんとなく春らしい
ちょっとくすくすと笑ってしまいそうなかわいい響きの
それはもしかしてラディッシュ

みずみずしく、おいしそうなそれは、ラディッシュだった。

そこにいたおばさんに、「なに?」と聞かれたとき
「ラレシください。」と言えなくて、これをください、と指差すと
おばさんは言った。
「ああ、赤いのね、おいしいわよ」

あまり買うことのない野菜だけれど、
いつかバターと塩で食べてみたいと思っていたのです。