あるパン屋さんの休日

素敵なメールをいただいた。

僕の幸せな朝食はやはり休みの日。

僕はパン屋なので自分の作った試作品で自信のあるやつを持ち帰り
家族に食べさせる。

昨日から一番美味しい状態で置いてあったパンを一番美味しい大きさに切り
一番美味しいようにして(トーストするとか、バターをつけるとか)食卓に出す。

どうや?と聞くと家族は好きなことを言う。
「美味しい」とも言うが、「ちょっと凝りすぎ」とか「お口に合わない」とか言う。
息子は「くるみが多すぎ」とか「この生地でフランスパンにすればいい」
とか具体的な指示をする。

皆それぞれに好きなことを言って結局かなりのパンが消費される。
それを見て僕は「なんやかんやいいながら結構食べたな・・・・。」
と思いながらちょっと幸せな気持ちになる・・・・・。


大切な人たちに、子供たちに、試食してもらって出来上がっていくパン。
世の中のパンやさんがみんな、そんなふうにパンを作っていったら、
それらはどれほど素晴らしく、幸せな味になっていくことだろう。