ターミナル

たまにはゆっくり休んだほうがいいと言われても
どうやって休んだらいい?なんて思ってしまうときは
からだよりも頭の中が忙しい時。
そんな時の特効薬は映画や音楽、舞台を愉しむことだと思う。

と、理由をつけて忙しいこの時期にトム・ハンクスの「ターミナル」を観に行く。
空港に閉じ込められて長い期間過ごさなければならなかった人の話は、
昔「パリ空港の人々」で観たけれど、それより「ターミナル」はやはり
アメリカ映画らしく、人と人とのかかわりのちょっとした瞬間に何度か涙ぐみ、
笑いながら単純に楽しく観ることができた。

それにしても、映画のセットで空港のターミナルを作ってしまうというのはすごい。
その中は本物の空港さながら何でもあり、
ラ・ペルラやディーンアンドデルーカもあって、とても面白い。

パンの話があったらここに書こうと思ったけれど、特になかった。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズがディナーの時に一瞬
クロワッサンの由来を話しかけるシーンがあったけれど。

「ターミナル」をシンプルに楽しんだ後で考えたことは、待つ、ということ。
いま、自分が待っているもの、長いこと待ち続けるうちに失われてしまったもの、
真剣に夢見ることについて。

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