日本パン菓新聞社60周年記念レセプション
麻布台の東京アメリカンクラブにて開催された日本パン菓新聞社創業60周年記念のレセプションに出席。
京都で290年続く老舗料亭美濃吉の佐竹洋吉さん、 NPO セカンドハーベストジャパン チャールズ・E・マクジルトンさん、農林水産省 総合食料局長 岡島正明さんによる記念講演、続くパーティでは在日大使館7カ国の協力による代表料理とパンが並びました。
講演は今の日本の「食」の問題点を、あらためて広い視野で見るきっかけとなりました。
日本では今、毎日33,000トンもの食糧が破棄されているそうです。東京だけでも6000トン。たとえばラベルなどの包装が完璧でないという理由で。そんな食べものをいかす活動をするのがセカンドハーベストジャパン。
また、美濃吉の佐竹さんが言っておられた「不易流行」という芭蕉の言葉は、最近ずっと考えていたことにつながって、ストンと心に落ち着きました。
講演やパーティには、いつも貴重なきっかけがあります。
普段ほとんどひとりで仕事をしているので、自分の仕事を知るかたがたにこのような場でお会いし、さまざまな評価の声をいただくと、ほんとうにありがたく思います。
パンを通じてそのひとや企業と関わった仕事を思い出し、自分の歩いてきた道を、ひとりではなかったことを、確認できるからです。
そして、これからもできるだけ、自分らしく歩いていきたい、と思うのです。
日本パン菓新聞社の菅田さん、そしてお会いできたたくさんのかたがたに、お話できたことや新たに生まれたきっかけに、感謝の気持ちでいっぱいです。 どうもありがとうございます。
今日の写真はケニヤのチャパティとウガリ(白トウモロコシの蒸しパン)と、エチオピアのダボ(カステラ風のパン)とインジェラロール。
日本人だから「カレー」とヒトコトですませてしまいそうな豆や野菜や肉などの煮込みを、こうしたパンにつけたり巻いたりしていただきます。
インジェラはテフというイネ科の穀物の粉でつくられます。わたしの知っているインジェラは酸味がなかったのですが、これはかなり酸っぱい。インジェラにもいろいろあるようです。
「普段行けないような国の料理を食べてもらおうと思って」と菅田さん。ほかにはパプアニューギニアのロティ(ナン)などもありました。ウガンダ、モザンビーク、モロッコ・・・暑くて遠いイメージの国々。
外もすっかり真夏のような気候です。