フィグ好きの心をとらえるパン
初夏から夏の終わりまで、印象に残ったパンについて
書きました。
単純に、おいしかった、というのもあるし
おいしい上に(これは大前提)
かたちや食感が印象的だったというのも。
パンの造形は、いろいろなことが可能なようでいて、
結構難しいもの。そのかたちの必要性も、味や食感を
大切にした上で、になってくると思います。
それでも、かたちというものは、香りに近い速度で
確実に人の心をとらえます。味よりも先に。
それでこのパン オ フィグ。芸術的です。
わたしはイチジクが好きだから、
とくに心をつかまれたのかもしれませんが。
イチジクの旬は夏から秋ですが、ドライにしたものは
パンによく使われ、一年中わたしたちを愉しませてくれます。
*
週末のパンケーキに、イチジクを添えました。
もっと熟したものが手に入ったら、生地にも混ぜてみたいと
思います。焦げないように細心の注意をはらって焼くのです。
どうかな?
そういえば……
毎晩灯しているロウソクもフィグ(名前が"Figuier Tardif"
英語でLate summer Fig)でした。
好きなもののことを考えていくといつも
つれづれに脱線していくようです……!