秋の愉しみ
ずいぶん涼しくなりました。
きもの日和が続きます。
今年の夏は、公私ともに慌しい日々でした。
休暇はおあずけのまま、夏が終わってしまったけれど
稽古の休みもあけたので、今年最後の絽のきもので
師匠のところへ出かけました。
8月、9月、10月は、薄物から単衣、袷へと、暦とともに
移り替わっていく、悩ましくも楽しい季節です。
秋。葡萄が果物やさんの店頭に並び始めると
わたしの食欲にスイッチが入ります。
甘味と酸味、香りなど、とくに甲斐路が好きでこればかり、
三日にあげず買いに行き、店のひととも、いつしか顔見知りに
なりました。遠くからもう、笑顔になってしまうのです。
甲斐路から種を起こしたパンは、どんな味がするでしょうか。