それぞれのアメリカのsomething good

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8月は京都大丸にオープンしたル・プチメックと、10周年でリニューアルをしたル・シュクレクールを取材しました。

ル・プチメックはずっと、目が離せない面白さで、わたしを魅了し続けています。

ル・シュクレクールは、LA BONNE TABLEがきっかけで取材につながりました。昨年のクリストフ・ヴァスールさんの取材も、さらにはサンフランシスコの個人的な想い出も伏線としてあり、ぜひ今、お話を聞きたいと思ったのでした。

偶然、この二軒には共通することがありました。

今まで、それぞれの想うフレンチスタイルを貫いてきた、ル・プチメックの西山逸成さんと、ル・シュクレクールの岩永歩さんでしたが、時を同じくしてそれぞれの店に、ちょっといい感じのアメリカンテイストを取り込んでいて、それが素敵だった、ということ。

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パリばかりでなくて、いろいろな国にルーツをもつ人々が醸し出す、ある種独特なエネルギーに満ちたアメリカの都市部にも、魅力的な店づくりをされている人はたくさんいます。

洗練されていながらも、温かなrustic atmosphereが感じられる店など、個人的にとても好き、だから思っていました。そういう店のブランドや看板ではなくて、そのなかにあるあの「素敵な感じ」を持ってきてくれる日本人はいないだろうかと。

たぶん国籍の話ではないのです。単にアメリカがいいとか、トレンドとかではなくて。

(とくに”アメリカ”なんてことばは、”パン”といっしょで、経験値によってイメージするものがまるで異なるから)

いろいろな国に由来するいいものが、自由に表現され洗練され、移り変わりながらその歴史の先端を伸ばしていく感じに、わくわくするのかもしれない。日本人の習性かな。わからないけれど。

国籍ではなくて、なにがいいのだといったら、個人のセンスです。

職人技術はプロなのだから当然、そのうえで、商品に使う素材や店の雰囲気は、経営者のセンス如何であると感じます。

それは一時のファッションではなく、時代や空間を超えていくのだと思っています。

伝え方はそれぞれ違うけれど、シンプルでいいアメリカの"something good"を、素敵な2つの取材の中に見ました。

ル・シュクレクール【大阪・吹田】

ル・プチメック 大丸京都店の新スタイル

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