大阪の長い一日


早朝カリフォルニア・レーズンサンドイッチ&デリアイデアセミナーで大阪へ。
2月らしくない陽気といつもと違うの雑踏の中で外国に来たみたいな気持ち。(オオゲサですが。)

大阪では一昨年前くらいから是非行かなければと思っていたパン屋さんがありました。
ブランジュリ・タケウチ。
ベストパン★2003総合でもベスト10にランクイン、関西編では1位になった人気店。
最近では午前中で売り切れて一旦店を閉め、パンを焼いて午後2度目の開店をするという状態で、取材は至難の業。

祈るような気持でアポをとることができた時は嬉しかったけれど、うまくいくかどうか不安な気持を胸に、講演後タクシーを飛ばしたのでした。

結果から言うと、とても良い取材ができました。
知らない街で初対面の人に挨拶もそこそこに仕事の邪魔をし、短時間で人生論のようなものを聞き出すとは、なんと大変なことでしょう。その上しっかり食べて味わい、書きとめるのです。
そういう、頭の中がある種のパニック状態の時、大阪で今一番忙しいパン職人の竹内さんは本当に丁寧に応対してくださったのでした。

取材が終わってほっとしていると、隣に座っていた方が「取材かなにかですか。」と聞いてきたので話していると、「そうでしたか。おひとりでえらい食べはるんやな思いました。」というのでまさか、と笑ってしまいました。
(確かにテーブルの上はお皿が並んで大変なことになっていました。これは後で美味しくいただきましたが)

帰り際、竹内さんとご挨拶をしていたら、危うく涙ぐむところでした。来ることができて、お話が伺えて、本当に良かった。

講演会場へ戻り、コムシノワ西川シェフの実演の続きを拝見。東京のセミナーでは数日前突然創ったと言われていた「完結するパン」パンブリエが、大阪では完成されていました。

夜はあのCoupe du Monde de la Boulangerie(パンのワールドカップ)でグランプリを獲得した神戸屋の渡辺さん達とお食事に。
世界一のパン職人のお話を伺える機会に感謝。こうして長い夜は更けていったのでした。

☆メッセージを下さった大阪の皆さま、どうもありがとうございました。思うように上手く話せなかった部分は、また書いていきます。これからもどうぞよろしくお願いします。