風雨楽々と豆大福

 

昔よくお遣いものに利用していた和菓子店の近くまで行ったので
久しぶりにどら焼きを買って、おもてをみて、その名を知った。

 

風うらら。
漢字で「雨楽々」とあるのが、なんとなく、いい。

 

皮がおもたくないので正統派ではないかもしれないが
ふわりと溶けるようで食べやすい。

 

*

 

そういえば、わたしがとても贔屓にしている店の豆大福も

皮がおもたくない。

 

週に一度はお茶菓子を求めて足をのばす。

豆大福は一番の気にいりで、やわらかい色あいの粒あん
赤えんどうのたくさん入った薄い生地をまとっている。

 

いつも早々に売り切れてしまうけれど
雨の日は残っているのでそわそわしない。
お店のひとと立ち話をする時間もある。

 

こんなだから、菓子パンを食べることが
すくなくなってしまうのかもしれない。