風雨楽々と豆大福
昔よくお遣いものに利用していた和菓子店の近くまで行ったので
久しぶりにどら焼きを買って、おもてをみて、その名を知った。
風うらら。
漢字で「雨楽々」とあるのが、なんとなく、いい。
皮がおもたくないので正統派ではないかもしれないが
ふわりと溶けるようで食べやすい。
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そういえば、わたしがとても贔屓にしている店の豆大福も
皮がおもたくない。
週に一度はお茶菓子を求めて足をのばす。
豆大福は一番の気にいりで、やわらかい色あいの粒あんが
赤えんどうのたくさん入った薄い生地をまとっている。
いつも早々に売り切れてしまうけれど
雨の日は残っているのでそわそわしない。
お店のひとと立ち話をする時間もある。
こんなだから、菓子パンを食べることが
すくなくなってしまうのかもしれない。