えんツコ堂製パン。えんつこというその響き。
2月頃、このブログでちょっと書いた
西荻窪の「えんツコ堂製パン」を取材。
店名の「えんツコ」は、この店を訪れるお客さま
からの質問ナンバーワンと思われる。
「えんつこ」とは、畑仕事などの際に、赤ちゃんを
入れておくバスケット、嬰児籠(えいじかご)が
訛って「えんつこ」になったようだ。
それじたいは見たことがなかったけれど、子供の頃
「えんつこ、もんつこ」といってよく遊んだと
岩手出身の奥さまから聞いた。
わらべ歌のような、おまじないのようなその言葉は、
昔話の「めでたし、めでたし」の代わりにもなるという。
「響きが好きなんです」と彼女は微笑む。
MORIOKAというその響きが ロシア語みたいだった
というユーミンの歌を思い出す。
そういえば昨日は、盛岡に行っている義父から
うれしい電話をもらった。
閑話休題。
取材では、パン屋さんたちの日々のパンの愉しみについて
必ず聞くようにしている。
えんツコ堂でうかがったのは魚屋さんの話だった。
そこで買った美味しい魚介類で、アクアパッツァを作り
家族みんなでパンを浸して食べるという。
なんておいしそう、と思った帰り道、さっそくその魚屋さん
で、旬のぷっくりとした浅蜊を買いこみました。
えんつこ、もんつこ。
パンのお話はこれから記事にします。