a Souvenir Recipe
蒸し鶏とペパーミントを千切って、
砕いた素焼きのピーナッツを散らす。
数日前、シンガポールかどこか東南アジアの国から戻ったばかりの
木村さんが、目の前でつくってくれた一皿に、熱帯の国を想った。
その国の空気感、みたいなもの。
こういうのをわたしは、お土産レシピ、と呼んでいる。
『私の素敵なパン時間』のインタビューで、神楽坂のメゾンカイザーに
木村周一郎さんを訪ねた。
彼は家庭でのちょっとしたパンの愉しみかたをたくさん知っていて、
それを書きとめているうちに、じゃ、ちょっと買いに行ってみます?
と、向かいのスーパーマーケットに行くことになった。
こういう展開は初めてだ。
そして店の厨房で、何を作るのか知らされないまま、
ミニッツクッキングを見学。味見をしながら、
マヨネーズでも塗ったらおいしいサンドイッチになりますねというと、
チャバタに挟んでくれ、スタッフにも味見してもらっていた。
その後、玉ねぎを挟んでもよかったかな、と考察などをして。
おいしいパンがあれば、凝った料理や技がなくても
ほんの数分で、最高のサンドイッチができあがる。
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