ヒーリングフード
伊勢丹のフードマガジン、ISETAN STYLE
2月号の特集は「ヒーリングフード」。
乾物や雑穀、野菜などを使った料理が紹介されている。
切干大根やひじき、麩や湯葉は、我が家のテーブルにも
時々並んでいる。
かつて、今からふた昔ほども前、そうした料理を習いに
行ったことが懐かしい。
昔ながらの日本の伝統食を、大切にしたいと思う。
さてその特集に、興味深いパンの食べかたが掲載されていた。
あおさのりと温泉卵に、粉チーズ、オリーブオイル、
黒胡椒をかけてココット焼きしたもの+スライスしたバゲット
オリーブオイルをふってオーブン焼きしたグラタン
カンパーニュにブルーチーズを塗ってドライイチジク
をのせて焼いたピザ
など、ちょっとしたパーティの、気の利いた一品のようだ。
そして、シンガポールの老舗カフェ名物、カヤトースト。
(ココナッツとパンダンリーフで作ったカヤジャムをサンド)
この、カヤジャムの味は知らないのだけれど、
パンダンリーフは記憶にその色があざやかに残る。
シンガポールの屋台のかき氷に入っていた、不思議な緑のゼリー。
あれはアーティフィシャルではなくナチュラルな植物の色だと
聞いていたけれど、それがパンダンリーフの色ではなかったか。
伊勢丹のデリ エ ブーランジュリーではカヤジャムを使った
パンやベーグルがあれこれ登場しているようだ。
おしまいに、冊子の背表紙に「パンロール」なるものを発見した。
すり身を食パンにのせて揚げた、かまぼこ屋さんのお惣菜だった。
打合せの帰り、伊勢丹に寄ったものの、時はヴァレンタイン。
チョコレートのお買い物客の熱気にすっかり圧倒され、
今日は見ずじまいに……。