最後の晩餐

昨晩は「食」のジャーナリストなど、食の仕事に関わる人の

勉強会、辻調塾に出席しました。テーマは最後の晩餐。

先頃『最後の晩餐』(晶文社)を出版された宇田川悟さんの

お話を伺いました。

インタビュー集を作っているわたしにとって、これはよい機会。

というのは、この本はインタビュー集なので。

宇田川さんが島田雅彦さん、小山薫堂さん、山本容子さん、

岸朝子さん、辻芳樹さん、田崎真也さんなど、各界の著名人に

死ぬ前に食べておきたいものについて対談形式で尋ねているのです。

最後の食のみならず、食に対する考え方(それはまさに生き方)

のお話はたいへん興味深いものでした。

そしてまた、この勉強会に集まった方々ひとりひとりが話した

「最後に食べておきたいもの」話も興味深いものだったのでした。

わたしはパン、と答えられたらよかったかもしれませんが、塩むすび

なにかパンよりシンプルな、白いものとか透明なものかな、

という気がしたのです。そしてやはり、この島の産物を求めたのです。

帰り道、塩むすびの他には、とひとりで続きを考えていましたら

思い浮かんだのは昔、大徳寺でいただいた精進料理でした。

ごま豆腐や生麩、季節の炊き合わせなど、なにか人の手をかけて

つくられたもの。宇田川さんの言っておられた、アルチザン的な

仕事が感じられるもの。

それを勉強会で話せたらよかったですね。

わたしは話すより書くほうがいいのかも。

Diary110910