パン文化を研究する
今回のテーマはフィールドワーク。
昭和40年代、子供のためにパンをこねていた舟田先生はふと「女性はいつからこんなふうにしてパンを焼いているのだろう?」と思い、文献をあたった。
パンの歴史を綴った資料を翻訳するのは楽しかった。
自分で研究したらもっと楽しいですよ、といわれて、彼女は研究を始めた。
ヨーロッパの地域の人たちに、いつからパンを焼いていたかをきくと、その人の人生が出てきた。
パンを食べるとは生きるということ。
取材ノートの余白はパンを通して語られた、さまざまな人生の断片で埋まった。
パンの記憶から村の何百年もの生活史が出てきた。
オーラルヒストリー、語られたことの魅力。
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とてもいい講演でした。
日記を書いていたらとてつもなく長くなってしまったので
このことは次回のメールマガジンかどこかであらためて書こうと思います。
ビデオでドイツの田舎町の共同窯を見ました。
薪を節約するために、くじ引きで順番を決めて、女たちがパン生地を持って集まります。
共同窯でブレッド&サーカスを思い出しました。あの素敵なラック。
講演のあとで、ZOPFの伊原さんが先生の講演のためにつくった400年前の猫パン、
ダイフェカーターや乗鞍高原のル・コパン(ル・コパンはパン屋さんに多い名前ですね)の、山の味のするパンをおいしくいただきました。
メールマガジンでこの講演を知り、参加された皆さん、直前になってしまってごめんなさい。
ただ、とてもいい時間となったことと思います。どうもありがとうございました。
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