シニフィアン・シニフィエ、志賀さんのインタビュー
昨年思いたって、スタートさせた仕事、
食のセンスある人たちに、パンの愉しみやパンに関わる印象的な
出来事や、幸せな記憶について聞き書きするインタビューも
6人目になりました。
大森由紀子さん、淺野正己さん、パトリス・ジュリアンさん、
ジョゼフ・ドルフェールさん、いがらしろみさんに続くのは
発表の場をこころよく提供くださった日清経営技術センターの方々と、
貴重な時間を割いて、パンの愉しみについて聞かせてくださった素敵な
方々に、心から感謝しています。
ありがとうございます。Merci beaucoup!
志賀さんは、わたしが長いこと取材を続けている職人さんのひとりです。
取材をかさねていくと、短い言葉の裏にある多くのことが見えてきて、
質問はより適切な、次の段階にいくように思います。
それは短時間で、容易にはできないこと。
飛び入り取材では、深層の情報に行き着くことは稀です。
かさなるインタビューの時間は、同じひとと同じように向き合っても
いつも新鮮で楽しいものです。
語る言葉をなぞり、読む言葉に置き換えていく仕事は、
そのひとがつくるもの、進んでいく道への興味があるほどに、
わたしを魅了して止みません。