2013-01-01から1年間の記事一覧

ダンディゾンの10周年

吉祥寺のダンディゾンが先日、10周年を迎えました。 (このBread Journalと同い年ではないですか!) 10年前に店がオープンした時、こんなふうに書きました。「ダンディゾンとは、10年後という意味。 10年後にも変わらず訪れてもらえたら。そんな思いがこめ…

百年前の京都で本物のパンを求めた人

老舗の多い京都。進々堂は今年100周年を迎えた。 その記念に作られた、小冊子が今、ここにある。 現社長の続木創さんにいただいたものだ。 百年前の京都で本物のパンを求めた進々堂の創業者、続木斉さんは 大正13年(1924年)、船で2ヵ月かけて、日本人のパン…

新しい靴をおろして、新しいパン屋さんへ行く。

天気予報ではトラックが横転し木が根こそぎ倒れるほどの強風の可能性も と報じていたけれど、夜中に雨音を聴きながらいつのまにか眠ってしまって 起きたら五月のような天気だった。 新しい靴をおろして、新しいパン屋さんへ行く。 数年越しで、ようやく行け…

悲しみのあとで

このパンには思い出の味がある、 港のどこより廃れて混みあった辺りの、 貧しい居酒屋で食べるこのパンには。 ウンベルト・サバ(須賀敦子訳)「悲しみのあとで」の冒頭。 イベントをきっかけに、パンが出てくる詩に出合う機会が多くなった。 おいしくなさそ…

バターのこと

個人的な嗜好として。 朝食はたいていパンを温めて、バターをつけて食べる。 バターはつめたいものが、温かなパンと体温によって、口の中で溶ける瞬間が好きだ。 バターが手に入らなければ、オリーブオイルをつける。 なにもつけないこともある。香りが大切…

マントヴァのふたりの姫の運命とふたつのパン

パンの文化研究者、舟田詠子さんから、講演会のお知らせです。 舟田さんからのメッセージ * めずらしく雪の復活祭を迎えるウィーンから、講演のお知らせをお送り します。テーマは 「マントヴァのふたりの姫の運命とふたつのパン」 マントヴァはイタリアのル…

ファッションフード、あります。

面白い本を読みました。 先日辻調塾でお会いした畑中三応子さんの新刊。 『ファッションフード、あります。』畑中三応子(紀伊国屋書店) 食がファッションとして消費される日本独自の文化現象の年代史。 1970~2010年の流行食がぎゅうぎゅうに詰まった充実…

ティエリさんのフランスパン

千葉県八千代市。薪窯でパンを焼いているフランス人、ティエリさんを訪ねました。 裏庭の薪窯小屋 伝統の練り桶と発酵棚も手作り 手作りの薪窯 山のパン 記事はAll Aboutにて、公開しました。 ティエリさんのフランスパン

レフェクトワールのパンと料理(出版記念パーティ)

先日、『サンドイッチの発想と組み立て 世界の定番サンドイッチとその応用』を出版した友人のナガタユイさんの出版記念パーティを、神宮前のレフェクトワールで開催しました。本についてはぜひこちらを読んでいただければ、と思います。 発起人のひとりとし…

aとbと詩

昨年秋にameen's ovenで開催した「ことばの種、ふくらむパン そしてsomething good ~パンと詩のある風景を巡って」の後、打ち上げをした、名前の長い素敵な店、「bin ジャムと珈琲あるいはその他」で、盛り上がった計画がついに、「aとbと詩企画 vol.1 コー…

パン&菓子 トレンドを探る。

『食品工業』という雑誌の特集「パン・菓子のマーケットを探る」で 原稿を書かせていただきました。 「ベーカリー最新トレンドと日本のパン食文化」 (The Latest Trend of Retail Bakeries and Bread Culture in Japan)

ふぞろいのイチゴとバゲット

最近、安くて小粒の「あまおう」を見つけると、よろこんで買っています。 大きさ、かたちはふぞろいでも、カットすると中まで赤くて甘い、 それは確かに「あまおう」だから。 きのう夫がある店でバゲットを買おうとしたら、クープのかたちなどが あまりにも…

3300円のパンが売れる理由

テレビ朝日スーパーJチャンネルに出演。 このデフレの時代に高くても売れるもの、最高級パンの通販専門店ルセットの 3斤3300円の@shokupanが売れるわけを説明しました。 パン業界に一石を投じた、ルセットのオープン当時の事情を知る者として ディレクター…

2013年、立春に思うこと。

Bread Journalを読んでくださっている皆さま、いつもありがとうございます。 Facebookページ、清水美穂子【Bread Journal】はおかげさまでフォロワーというのか、読者数というのか、1600を超しました。感謝しております! 気がつけば、すっかりブログ読者の…