絹の食パン、麻の食パン、木綿の食パン

無地の(フルーツや雑穀などが入らない白い)食パンが、 ブレッド&サーカスには3種類ある。 いつもそれを上質な絹にたとえてしまう「食パン」は なめらかで、しっとりきめ細かで、ズシリと重みがある 角食パン。 「ハードトースト」をたとえるなら、麻。 ク…

Rustic atmosphere,中庭ランチ

5月みたいに晴れた週末、久しぶりに遠出しました。 茅ヶ崎の熊澤酒造が営んでいるレストランやパン屋さん のことを教えてもらったのは、もう3年ほども前のこと。 いつか行こう、と思っているうちにこんなにも時間が経って ようやく……! 大正時代の土蔵を改装…

お弁当のおいしさの理由

実家に帰ったときに持って行って、皆に好評だったお弁当は いつもその場で板さんが詰めてくれて、炊きたてのご飯を よそってくれるので、時間がかかる上にちょっと高いのだった。 それでも買う理由は、おいしいからだった。 待っている間に厨房を覗き込んで…

素晴らしき仕事

早朝から深夜まで、タフな日々が続くときは 合間にヨガで深く深くリラックス…… 瞑想が、ほぼ昏睡になっていたりして……。 最近は気分転換を大事にしています。 ようやく週末。 今朝のBread+something goodは とくべつなトーストとマーマレード。 散歩コースの…

マグロのタルタル スモークの香り

ケーキのように仕立てたマグロのタルタルの上に 春らしく、花びらが散っていました。 薄くスライスしたバゲットに合う料理です。 URMS(牛場リスクマネジメントサロン)に出席。 講演のテーマは、We Japanese、第2回目。 日本人の、外国文化を積極的に取り入れ…

NYの夢とパン

今朝、NYの夢をみた。 雪が降り積もる通りを、アパートの窓から見下ろしていた。 起きたら晴れていて、NYではなかった。 なんとなく気もそぞろになっていたところへ 現実の世界から、すばらしいパンが届いた。 質感も香りも柔ではなく、しっかりとしていて …

ミカンのハチミツをしみじみ

BAKERY SUGI-NO-KIの記事を読んでいたひとが言う。 「バターをしみじみにして食べるとおいしい」って そういう表現があるんだね。 いい表現だと思わない? たいていの場合、わたしは「バターをしみじみに」はしない。 つめたいバターを、口中の温度で溶かす…

生野菜のタルティーヌ

昨日は雪が降って、凍えていたのに 今日はトマトのつめたさをおいしいと思う。 野菜が好きだけれど、冬の間はほとんど 生野菜を食べない。 食べたくなると、もう春なんだと感じる。 ふんわりしたクッションのような 紀ノ国屋の、ピタパンを半割りにして焼き…

カレー鍋の冒険

今年は寒い夜が多く、土鍋の出番が多い。 先日、カレー鍋なるものを初めて体険した。 おっかなびっくり。 白舞茸と、トマトを入れてみたら、正解だった。 おしまいにはチーズを入れたりして、なんだか とんでもない料理になってしまいそうなのだけれど それ…

フライパンでパンを焼く

ホットドッグのパンを背割りして、バターを塗って フライパンで焼くと、断面だけがカリっとして あとはふわっとしておいしい、と教えてくれたのは ル・スティル(VIRONなど究極においしいお店を数店舗 運営している会社)の西川さんだった。 フライパンのお…

みんなのぱんやの食パンとクリームパン

サンドイッチは当日焼かれたパンで作ると断然おいしい。 前日に焼かれたパンが作りやすいとよく言われているのは、 焼きたてのパンはあら熱を取ってからでないときれいに スライスすることができないし、指の跡がつきやすいからだ。 当日焼いたパンをお昼前…

ロールパン・ラブ

気が春めいてきたせいか、注意力散漫で 指先に小さな怪我ばかりしている。 だからここ数日、キーボードを打つより ペンを持つことが多い。 インクを何度入れ替えただろう。 ペンだこができてしまうかも。 綴っているのは尊敬する職人さんたちの言葉。 はっと…

早摘みオリーブオイルとパン・オ・セレアル

昨日のインタビュー原稿のイメージ写真用に 西山さんの「パンの愉しみ」の撮影をした。 この企画(わたしの素敵なパン時間)もまた、 買出しからスタイリング、撮影までをひとりで行う 結構孤独な作業が続く。でも、嫌いじゃない。 いろいろな場所で、試しな…

ペリカンの小ロール

きのうは、浅草に行く途中、ペリカンに立ち寄った。 いつも休日に行ってしまうので、久しぶり。 時が止まったように懐かしい雰囲気のお店だけれど いつもここは活気に満ちている。 行列というほどではないけれど、なんとなく賑やか。 ……と思ったら、やっぱり…

Krispy Kreme Doughnuts

基本のかたち、シンプルなのが好きです。 夫が買ってきたのを初めて食べ 我が家でひそかなブームになっている(今ごろ!) クリスピー・クリーム・ドーナツでも やはりわたしはベーシックなのが一番好き。 ちょうど村上春樹の小説や、松浦弥太郎さんのエッセ…

山あり谷あり

世田谷食パンと世田山食パン。 ネーミングがユニーク。 同じ生地でも、食感がすこし異なる。 須藤さんおすすめ、 ミルクキャラメルのコンフィチュールをのせて、 山と谷を半分ずつ、両方愉しむ、日曜の朝食。

小豆のパン

新しくオープンする直前のパン屋さんの テストベーキングの食パンをいただいた。 ほどよく入っている小豆がほのかな甘さでおいしかった。 何より生地が軽すぎず重すぎず、素晴らしかった。 店が落ち着いたら、取材の申し込みをしたいと思った。

年末年始のパン

昨年はプライベートで、新宿のプチメックに通った。 行きやすい場所にあるので、おいしいパン屋さんを教えて! と言われると、一番におすすめした。 年末の最後と、年始の最初に買ったのはプチメックのパン。 京都と東京を往復するシェフに、なかなかお会い…

年越しのテーブル

大晦日、姉(わたしが勝手にそう思っている友人)と その旦那さまがおいしいものを携えて訪れた。 おいしいものとは、久兵衛のお寿司と、 ケンズカフェ東京の「特撰ガトーショコラ」。 ガトーショコラは濃厚で、つめたいままなら バゲットなどにバターのよう…

冬の森から贈られたパン

南伊豆からパンが届く。 写真はサルナシ酵母のパン。 石窯ならではのクラストがこうばしい。 サルナシとは、キウイフルーツの原種に近い果実で ラベルの写真を見れば、まるでミニチュアキウイ。 職人の増田光男さんは、サルナシのほかにも 冬イチゴなど、さ…

忙しい日の定食

数日前まで、スペルト小麦のパン(ほんとに素晴らしい!)に 薄切りハムとサムソーチーズでつくったタルティーヌばかり 食べていた。 大きな鍋でつくった野菜スープを、 NYのカフェみたいにたっぷり添えて。 忙しいからと、PCに向かって食事をしても ますま…

冬至の頃のパン

昔の人たちは夜が長くなる冬至の頃、この世の終わりを感じて 新たな年を祈りました。 『ヒトのかたちをしたパンは何を意味する?』魔物のパン より 今年も残り10日を切った。 昼が短く夜が長い冬至の日。 冬至は昔のひとにとって、ここまでをリセットし、こ…

これが、パンというもの

こんなにおいしいパン、食べたことない と、今年は何度、思ったことだろう…… その時々の思いについては、あらためて書くとして、 今日のおいしいパンに、感謝。 これこそ、わたしの考える「パン」というもの。 理想に、とても近いところにあると感じながら …

元気な野菜の気をいただく

福井のパン工房、野の花さんから、畑の野菜を送っていただいた。 以前お会いしたとき、庭や自家菜園の話をしていたのだけれど、 本当に送ってくださった。 ベビーコーンのことを書いて、いろいろ考えていた まさにそのときに届いたので、びっくりした。 大根…

Fresh Baby Corn

きのうはワインやチーズのほかに、 ロデヴに合うちょっとした料理がふるまわれた。 紅芯大根やカブなど冬の温野菜がすこぶるおいしかった。 その中に入るはずだったベビーコーンを、うっかり忘れて しまったということで、ひとり1本ずつ、お土産になった。 …

塩えんどう豆のパン

以前住んでいた、お寺のある町の豆屋さんでは 8のつく縁日だけ赤えんどう豆の塩茹でが売り出された。 赤えんどう豆は甘いのより塩味が合う。 赤えんどう豆は、あんみつ、豆かん、豆大福。 豆大福は皮が薄くて豆が多いほうが好きだ。 三角の豆餅は最近見かけ…

紅葉とシュトレン

今日から12月。 この月もまた、瞬く間に過ぎていく。 ドミニク・サブロン、薫々堂に続き、 既に今年3つめとなるシュトレンを開けようとしている。 クリスマスまで少しずつ食べていく、時期的にはちょうどいい。 気象庁の観測によれば、紅葉の時期はだんだん…

CICOUTE/MEMORIES

ちくちゃんにパンをお願いしていた。 コーヒーマグで手を温めながら 久しぶりのパンを一口かじると、 豆頬髭犬マフィンと参加したピクニック、 寒空の下で楽しんだ温かい料理とパン、 チクテ会のことを思い出した。 真綿色の頬髭をふるふるさせながら 静かに…

パンが届く前日、当日、翌日

ひよこ豆を買ってきて、スープを作ろうと思ったのは とっておきのパンが届く準備だった。 浸水しておいた豆を茹で、テーブルを午前中の 光が入る場所にセッティングする。 パンを待ちながら、野菜を刻んで、 スープ(chick pea &cabbage)をつくる。 宅急便さ…

Pain aux noix chocolat

ノリエットのヴィエノワズリ、 クルミとチョコレートのうずまき型クロワッサン。 その国の食文化を受け入れよう、と心に決めたら、 慣れるまで食べ続けてみること。 経験のない舌は、おいしい、おいしくないを ちゃんと評価できないものだから。 昨日の会話…

スキッピーのそんなにあまくないところがジャムを呼ぶ

多くのアメリカ人のように、ピーナツバター信仰が あるわけではないけれど、食料棚にスキッピーを常備している。 グレープジェローがないからブルーベリージャム、 あるいはハチミツやシナモン、気が向けばバナナと 気分で合わせて愉しむ。 10年ほど、こんな…

貝殻のかたち

神戸屋キッチンで、いつものスコーンを買うときに リンゴのパイに目がとまった。 貝殻のような、生地の層。 有機的なフォルムに惹かれる。

鯛焼きとパン

時々、材木屋さんの前の空き地に出店している 移動の鯛焼き屋さんで、熱々を買う。 大好きな浪花家総本店のと、どちらが好きかといわれたら困る、 どちらも甲乙つけがたいおいしさの、その鯛焼きをかじりながら 歩くと、しだいに手もからだも、心も温まって…

ワインがおいしいレストランのパン

久しぶりの友人と会うことになり、 行きつけの西麻布のイタリアンレストランに 連れていってもらった。 下調べも何もせず、ただ詳しいひとに 連れていってもらうって、安心で、いいな。 ワインの勉強をしているという友人の おすすめなので、ワインが楽しみ…

薫々堂のヴェックマン

以前、ここで紹介した薫々堂のイベント 「パン屋さんのクリスマスマーケットへようこそ」が 日曜日に開催されました。 わたしは残念ながら行くことができなかったのですが パンやお菓子に関心の高いかたが集まって それはそれは楽しい雰囲気の中で、クリスマ…

BREAD,ESPRESSO&

コインパーキングがなんだか目立つ気がする外苑から青山、表参道界隈を歩きながら、 このあたりも随分変わってしまったなぁ……と、ちょっと、ノスタルジックな気持ちになる。 青山はいろいろと、思い出深い場所なのだ。 でも、街が変わっていくのはあたりまえ…

栗と柚子のセーグル

稽古仲間に……(といってもわたし以外皆先生なので、 仲間といってよいかわからないが)に、庭の柚子を分けてもらった。 栗が終わり、柚子の季節が始まる、炉開きの頃。 栗と柚子のセーグルは年中手に入るだろうか。 久しぶりにル・プチメックでバゲット以外…

香りは雄弁

おいしいパンの、最も大切な要素に「香り」がある。 以前、アンケートをとったときにも、香りのことを あげる人は多かった。 「おいしい」と同じで、「いい香り」もまた 人によって千差万別かもしれないけれど。 素材選び、酵母種、技術や工程や時間の経過が…

庭の柿

近所のかたに、パンを差し上げたら、ジャムをいただき、 栗の渋皮煮をお返ししたら、庭の柿をいただいた。 そういえば、柚子のこともあった。 土地のもの。季節のもの。庭の果物は、憧れ。 ほどよく熟れた柿は、クリームチーズとあわせて サンドイッチやタル…

エスカルゴという名のパン

先日、落ち葉を掃いていて、溝に落ちていた葉を 素手でつかんだら、ホームレスのエスカルゴ(Guess what!) を触ってしまい、固まった。これから気をつけよう。 それはともかく、 パンとコーヒーの匂いが、いつもより濃く漂う気がする雨の日。 今朝のパンは…

寒空の下でランチ

冬みたいな寒さの中、シュールムジュールのテラスで昼食。 本日のメニューは、ゴボウのスープに始まって、パンとサラダ、メインに デザートはリンゴのクレープ、コーヒーで締めくくり。 どれも丁寧に作られているとわかる味なのに、これで1000円。 ほっと、…

アクアパッツァ

アクアパッツァを食べたあとの、 だしの利いたスープでつくってもらう リゾットがおいしくて、あっというまに 平らげてしまった。 いつも人気の小さなお店の、エアポケットの ような貸切時間に、こっそりつくってもらった。 テーブルにおいしいバゲットがあ…

Casatica di Bufala

この、枕みたいなチーズは、水牛のミルク製の白カビチーズ。 水牛のブリーとも呼ばれているそうです。 イタリアのベルガモの従業員10人の農場のなかの、チーズ工房で 1000頭の水牛からつくられていて、飼料などもすべて自社農場で まかなっているそうです。 …

野菜カレー&チーズピタ

お昼に、野菜カレーと、なかにチーズがたっぷり 入っている、紀ノ国屋のピタパン。 熱々をディップして食べるのって、おいしい。

ハートのイチジク

イチジクを切ったらハートだった。 甘く熟している。 朝はたくさんフルーツをとる。 フルーツで季節を感じて、 朝陽の差しこむ角度が低くなり、 眩しくていつもの場所にすわれないことで 再び、季節を感じる。 パンをちぎってバターをつけたら スプーンです…

パン好きの豆頬髭犬たち

我が家の豆頬髭犬グレイス&ジェムは わたしがキッチンに立つと、それまで寝ていても遊んでいても 寄ってきて、期待に頬髭をふるふるさせながら足元でステイしている。 朝食のテーブルにつけば、椅子の両サイドから前足2本ずつで、 静かにおさえつけられてし…

NAOZO

那須に行っている妹から、パンが届く。 いつも寄る、好きな店のパンだそうだ。 食べるまでに2日経って、おいしい きちんと焼かれたパンの味がする。 とくにレーズンとくるみのパンが好きだと思った。 この温かな感じは石窯……? 後で送られてきた、店の前の黒…

みかんパンとメッセージ

11月中旬まで夏みかんや伊豆特産のニューサマーオレンジ、 そのあと冬の間は柚子、春の初めは伊予柑。 いま、伊豆の石窯パン工房「森のおくりもの」の記事を書いている。 みかんパンは、その時期一番おいしいみかんの皮を砂糖煮にして パンの生地に入れる。 …

栗の渋皮煮の想い出

雨に降り込められた日に作った、今年の渋皮煮。 勤め人だった頃、上司の奥さまが毎年この時期に たくさんつくって分けてくださる丹波の栗の渋皮煮が とても楽しみだった。 あんなに大きくておいしい渋皮煮は食べたことがなかった。 そのときも、それからも。…

バビントン復刻版

懐かしくて(ローマではなくかつて伊勢丹にあったバビントンが、だけれど) 思わず買ってしまった、バビントンティールーム復刻版のジノリに、早速 のせてみたのは、ここのところ気に入っているハードトースト。 バビントンの固いトースト、あれはあれでおい…