Quick Lunch

昨日の昼食。 メールマガジンBread Journal News最新号に パンに合わせるトマトのことを書きましたが、 今日も八百屋さんで多種多様なトマトを発見。 2日目のカレーに湯剥きしたトマトを入れて、 パンをディップして食べるのも気に入っています。

New York,New York

頭の中に"ニューヨーク、ニューヨーーーク♪"という歌が聴こえている。 昔、母と銀座で観た古い映画『踊る大紐育』(1949) 若い日のジーン・ケリーやフランク・シナトラが出てくるミュージカル。 ニューヨークのことを考えて浮いた気分になるといつも口ずさ…

Chousson aux Pommes

ヴィエノワズリの中に入るものはスイートよりもサワー、あるいはビター。 甘味よりも、フルーツの酸味、チョコレートの苦味が効いているようなのが嬉しい。 昨日、夫が二子玉川のPAULで買ってきたショソン・オ・ポムは ジャリっと上がけされた砂糖がちょっと…

嗜好品としてのバゲット

先日発売された『おいしいパンBOOK』 午後をおいしく彩る”パリ食”案内で紹介させていただいた ル・プチメックのバゲット ムール。 石臼挽きの粉を配合した味の濃い「嗜好品としてのバゲット」 すなわち+nothingで、それだけで食べてしまえるバゲット なのだ…

Ginger Toast

薄曇りの朝、黒糖ジンジャートースト。 一年以上も前からお手伝いに行く予定になっていた 千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕茶会の開催が、震災の影響で 一年先まで延期になった。 これからまた一年、千鳥ヶ淵の夢のような桜を思い浮かべながら お稽古をかさねる日々へ…

パンケーキの勘

しばらく失っていたパンケーキの勘を 最近また取り戻しつつある。 ほとんど目分量で計量し、2つのフライパンを使って 焼く、日曜日のパンケーキ。 この勘については、誰かに教えたいと思ってもたぶん、 うまく説明できない。20年焼いている勘。 たかがパンケ…

ショコラダマンド

デイジイのショコラダマンド、190円。 「パンってお金をかけずに楽しめる、日常のひとときの感動だよ。 かしこまることじゃねぇんだよな」 倉田さんの言う感動が確かにそこにありました。 カスタードクリームが入っているところがどこか日本的、 でもサクサ…

出合いもの

出合いもの。取り合わせの相性の良いもの。 トレボン・マリアージュ。 先日、車で移動中、ふと思い立って寄った シニフィアン・シニフィエで、みつけた チャバタのバリエーション、くるみと黒糖。 その前に、打ち合わせをしたカフェで 何年ぶりかに食べて、…

GINGER DAYS

昨年くらいからあちこちで、ちょっとファンシーな瓶に入った ジンジャーシロップを見かけます。 かつては「おばあちゃんっぽい」のみものであった生姜湯も ドレスアップしてマーケットを拡大しているよう。 今年は特に寒いから、誰でも温まりたいのでしょう…

熱々で食べるパン

熱々で食べるとおいしいパンは フラットなナンとピッツァ、 そして湯気がうれしい中華饅頭とカレーパン。 窯から出てきたばかりの食パンを二つに割って 湯気を見せるパフォーマンスは、今焼けたばかりという 映像効果のためだけなのだろうな。 たぶん、パン…

Robiola Bosina

2011年が、皆さまにとってすばらしい年となりますように。 今年最初のパンはプチメックのセレアルと 焼きたてでまだ熱く、手を温めてくれた バゲットリュスティック。 もっちりとした食感同士はどうかと、合わせてみた Robiola Bosinaは、牛乳と羊乳のミック…

ミルクフランスとラムレーズン

今年はいつもの黒豆(丹波産)を見かけないので 気候の影響で不作かと思いきや、遅れているだけとのこと。 伊勢丹まで探しに行って、ようやくいつものに出合えました。 街は師走の混雑、荷物も多く、帰りに寄ったル・プチメックで 初めてバゲットを半分にカ…

ちいたけとプチジク

気持ちよくがんばる人たちの顔を見た、打ち合わせの後 一人だけくたびれた、なんて言ってられないな、と 買ってきたパンを次々と撮影してから、ワインなどあけて パンをつまみながらスローでクイックな料理を始めた。 今日はおもしろい食材を買ってあった。 …

ジンジャーの新しい味わい

つめたい雨の一日、昨日は銀座を歩き回ってすっかり 冷えきってしまいましたが、プランタンのビゴの店で買った ロデヴを抱え、香りを楽しみながら帰途につきました。 今朝はこのロデヴにバターをのせ、 高知産のショウガ入りメープルジンジャーシロップをか…

一見ハード系、でもやさしい

それはサックリと薄めのクラストに被われた、 柔らかなパンです。 もしそうしたければ、かじりついても、ちぎってもいい。 怪我をすることは、ない。 柔らかいけれど、きちんとコシがあるから食べ応えがある。 食べ終わった後で、ほっと心が温まっている。 …

黒ごまとさつま芋

そろそろサツマイモがおいしい季節。 さつま芋と黒ごま、といえば大学芋。 わたしは輪切りにしたのを揚げずにキャラメリゼします。 しょうゆは隠し味程度。簡単で外がパリパリ、中がホクホク おいしいのです。 ごまは「その都度炒るのがおいしい」といってい…

クロワッサン、オーバーナイト。

クロワッサンは月のかたちをしているけれど 食べるのは昼や夜ではなくていつも朝。 それなのに、焼きたてのクロワッサンを買ってきて 朝食べようなんていうのは、なかなか叶わなぬ夢のようなもので。 昼や夜では夏炉冬扇のごとし、だから一晩おいて翌朝、 温…

トーストサンドイッチのリズム

トーストサンドは薄く、ちょうどいい焼き加減の クリスピーなのがいい。 新鮮な素材をたっぷり挟み、こぼれないようにザクッと切り すぐにつまむ、全体のリズムが重要になる。

世界一の朝食

世界一の朝食、というテーマで取材を受けました。 パンの愛好家の方々や、記者のわたしの考える世界一の朝食。 パンと何かいいもの。 こういう企画が好きなので、いくつも提案をしたら、 これとこれは同じような提案をされた方がいらっしゃったので…… という…

一杯のコーヒーのために

「パンとエスプレッソトと」でパンの昼食の締めくくりに のんだマキアートがなんとも素晴らしく、この一杯のために パンと料理のひとときがあったのだなぁ(まるで茶事のように) などと、あらためてこの小さな主役に感じいっていました。 パンとコーヒーの…

普通にして極上の

普通の朝、普通の食パン。 何を普通と思うかは人それぞれだけれど わたしはわたしの、普通の朝食を これ以上ないほどいい、と思う。 毎日、普通にして極上の朝。 この後、小犬は空気を噛むワニ状態に。ゴメンね。

浅草ほおずき市とペリカンのパンと

浅草寺のほおずき市に行きました。 ほおずきが、大好きなのです。 早い時間だったので、ペリカンに寄って行きました。 定休日や遅い時間に行っては肩を落として帰るのが 常でしたが、今日はよいタイミングでした。 わたしがいつも買うのは9センチ角という絶…

ローズマリーのベーグル

NYベーグル専門店 B.ricci bagels and moreから届いた 箱を開けると、なんとなく外国の匂いがしました。 ハーブのベーグルのせいかもしれません。 自家栽培のローズマリーを使ったベーグルは 表面に岩塩の結晶の粒が光っていました。 ハーブは温めると香りた…

ベーグルと似て非なるもの

有機ビアリー(オニオン)、有機ビアリー 玉ねぎのパン、Bialys(ビアーリまたはビアリー)。 日本でこれを売っているのを、初めて見た気がします。 アンデルセン伊勢丹新宿店 グリーンブレッドにて。 ビアリーはポーランドのビアリシュトクという町の、ユダ…

リュスティックの気泡を食べる

一次発酵後には、丸めも成形も行わない 簡単にいえば、あまり触らないで焼く 切りっぱなしのパン、リュスティック。 触らないから、気泡がたくさん残り、 わたしたちは、その気泡を食べて おいしい、と感じる。 その半透明の薄い膜の持つ やわらかな弾力を愉…

ヒレかつサンド

たまに、かつサンドのフォルムに魅せられる。 飾り気がなくまじめで、逞しい感じがするかつサンドながら、 お箸で切れるヒレかつサンドは片手でちょいとつまんで、 こぼさずに食べられる。 仕事をしながらでも(しない) 映画を観ながらでも(したい) きも…

夏の朝、世界一の朝食

わたしの朝食は夏も冬もごくシンプルで、 パン以外はほとんど変わらない。 +something goodがいくつかと、 季節に関係あるのはフルーツくらいなのだけれど、 気温が高くなってくると、バターよりオリーブオイルを 添えることが多くなります。 いま、世界一の…

First Day of Harvest by JOAQUIN BERAO

Salud,porque belleza sobra. Salud,porque belleza sobra. (あふれんばかりの美しさに乾杯) は、今から5年ほど前の、JOAQUIN BERAO(ホアキン・ベラオ)の クリエーションブックに書いてあった言葉です。 ホアキン・ベラオはスペインのジュエリーデザイナ…

ドイツ菓子の愉しみ

父が先日、退職のサプライズパーティを開いてもらったそうで、 ドイツ人の上司からいただいたというバウムクーヘンを半分 わざわざ送ってくれました。 HOLLANDISCHE KAKAO-STUBEのもの。 それが、素晴らしかったのです。 長いこと愛され続けてきた伝統のお菓…

Bread to go

Nice bread to go for the next morning 駅のパン屋さんにも、買ってすぐ食べるパンだけでなく 明日の朝、ちょっと温めて食べるのにいいパンがあると うれしい。 as Leaf浜松町店のto goパンのおすすめは、 くるみとレーズン、ブリオッシュレーズン、 チーズ…

ディンケル小麦のパンケーキ

ホットケーキミックス粉を使うときは 書いてある量より牛乳やヨーグルトを多めに入れて パンケーキにするのが我が家流。 小麦粉の原種、ディンケル小麦の全粒粉を使った ホットケーキミックスは、滋賀県の大地堂のもの。 脳の、おいしさを記憶している部分が…

パンの面白味

以前、食パンの食感を絹、麻、木綿にたとえたことがあった。 それからいつも、考えてみる。 たとえば今食べているのは、ざっくりとした麻の食感の山型食パン。 それは私的な、気分的な分類で、愉しむ季節は問わない。 日本のパンは、布の織りや染めほど、地…

森のおくりもの、みかんパン

伊豆の石窯パン工房、森のおくりものから 届いたばかりの夏みかんのパンと、 ニューサマーオレンジのパンを朝食に。 厚切りにして、バターをのせて。 パンにマーマレード、もいいけれど パンの中にオレンジピールが入っているのもいい。 ともに発酵や焼成の…

スモークサーモンとパパイヤのタルタル仕立て

レストランでの食事で、前菜が運ばれてくる瞬間が好きだ。 前菜は、その後に続く料理を期待させてくれる。 スモークサーモンとパパイヤの美しい前菜。 いつかこういうものを自分でも作ってみよう。 薄くスライスしてトーストした、全粒粉のパンにのせてみた…

CRYSTAL ORANGE、イギリス気分の朝食

先日、週刊文春でおすすめのジャムを紹介するページに 選者の一人として関わりました。 何やらこだわりのジャムがいろいろ…… なかでも福田里香さんのおすすめは、わたしにとって どれもこれも魅惑的に思えました。 機会があれば、試してみたいと思います。 …

びっくりする日々のマフィン

びっくりした と言うと夫は またびっくりしたの? と呆れる。 こんなに長生きしていても、 毎日びっくりしていたら、新鮮でいい、と思う。 ここのところ時間が飛ぶように過ぎる。 そのことにもおどろく。 びっくりすることが多い日々は角のない、 まるいパン…

はちみつの色、パンの色

朝食のテーブルにこれだけはちみつが並ぶこともめずらしい けれど、楽しさを知ってしまった今だから。 ラベイユの本店に瓶を持っていくと、量り売りのはちみつを 買うことができる、というのは昔から知っていたけれど ようやく実行することができました。か…

ダンディゾン,BE20

いい匂いのする階段を降りていくと、大きなドアがあって そこがダンディゾンです。 ここ二日ほど、吉祥寺は何があったのか、お祭りの賑わい。 ダンディゾンも大賑わいでした。 ここは、毎日食べるパンをコンセプトにしたお店かもしれないけれど わたしは結構…

普通のクロワッサンに笑う

プチメックへ行って、何気なく読んだプライスカードに 笑ってしまった。 京都ではすごくおいしいと思っていたけれど 東京にはすごくおいしいクロワッサンが多いから 普通のクロワッサン。 みたいな説明が(これはわたしの記憶で、正確ではないですが) 西山…

サバイバルキット<2>→チョコレート

なんでもない日のプレゼントは嬉しい。 それがシンプルなチョコレートなら、なおいっそう。 carre、という四角い形のチョコレートは 温度管理にさほど気を配らなくてもよく 気軽につまめるところがいい。 高級なチョコレートだとしても。 でもだからこそ、パ…

Honey Marinade,Night&Day

気がつくと朝のテーブルに、黒ごまペースト、 いちごのコンフィチュール、柚子茶、 はちみつマリナード(生姜&レモン)などのパンの友、 はちみつを使ったsomething goodの瓶が並んでいた。 くまのプーさんを呼んで「なにかちょっとひとくち」やる お茶会が…

週末に買いに行くパン

ここのところ週末になると、寄り道して プチメックにパンを買いに行く。 かわいそうだけれど半分は冷凍庫に保存して ちょっとタフな(キビシイ)日のための サバイバルキットとする。 サバイバル、なんてちょっと物騒な言葉を 持ち出してしまったけれど。 い…

マスカルポーネのピッツァ

もちもちとしたピッツァの生地に ふわり、ふわりとシンプルな素材がのっている。 やわらかい生ハムの下に隠れた マシュマロのようなマスカルポーネ。 パスタはトマトソースのものが一番好きで ピッツァはトマトソースなしのものが一番好きだ。

焼きたてのバゲットに気をつける

ずっと一杯だった冷凍庫がついに空になり すっきりとした達成感で、打合せの前に 好きなパンを買いに行く。 「焼きたてなので、袋の口をあけておきます。 どうぞ気をつけて」 紙袋の上から触れるとまだ温かい。 地下鉄に乗って、ふと思い出し 何に「気をつけ…

移動販売の鯛焼き

毎週のように、豆頬髭犬たちの散歩の途中 移動販売の鯛焼き屋さんに寄っている。 ひとつひとつ、職人さんが焼いてくれる できたての鯛焼きにすっかり心を奪われている。 こういう人には、パンを焼かせてもうまいに違いない と密かに思う。 パリッとした皮は…

食いしん坊の哲学

先日、茅ヶ崎のパン屋さんで目にとまって 買ってきた黒ごまペーストは、秋田のアカシアのハチミツ入り。 甘味を加えずそのまま使える、自分に甘やかな、便利もの。 目の詰まった、重めのパンが合う。 でも今日みたいに寒い日には、蒸篭で蒸した花巻にもいい…

Honey Butter Toast

3月がもうすぐ終わる。 大好きな食パンもついに端まできて ハッピーエンディングを迎える。 バターとハチミツを熱々のしみじみにして食べる。 サクっという音と淡い湯気。 真ん中がくぼんでいるのは、ちょっと剥がしたからだ。 糸を引く、というと語弊がある…

パン・ペイザンとバゲット・プラタヌ

今日はシニフィアン・シニフィエのパンがあるから 他に特別なものは何もいらない。 でも、おいしいチーズを買って帰ろう。 とっておきのワインもあけよう。 そして、何かちょっとつくろうか。 特別おいしいパンがあるときの、あの気持ちが 舞い戻ってきた。 …

ベイクショップのパンケーキ

ベイクショップでパンケーキを食べる。 パンケーキというより、フレンチトーストのたまご感と柔らかさ。 ふわっとふくらんだ生地が、淡雪のように消えていく…… それは、自由が丘らしい味がした。 添えられたオレンジバターは、オレンジの香りが新鮮で 焼きた…

ハンバーガーのバランス

犬たちと散歩に出かけた帰り道、いつもの屋台で鯛焼きを買い、 熱々のところを食べながら、そのおいしさについて考える。 豆の味のする餡を包む、無地の味わいの生地。 たっぷりの熱さと、パリパリの薄い皮。バランス。 その後でハンバーガーを食べに行って…