2007-01-01から1年間の記事一覧

ブドウ酵母と酵母が足りなかった話

キリクリームチーズコンクールの記事を公開した後すぐに銅賞を受賞された一宮女子短大の泉さん から美しい写真の添付されたメールをいただいた。短大付属幼稚園でブドウ狩りがあって巨峰のおすそ分けをいただいたので酵母を起こしているところだそう。 「す…

全部の夢を、かなえる方法

クラブドサントノーレのセミナーで三幸機械へ。講師はベッカライW+haus 渡邉幸子さん。 あ、偶然、「幸」の文字が重なりました。 「全部の夢を、かなえる方法」はクラブ側でつけたタイトルで実際の内容は渡邉さんのひとつひとつの夢の実現と経過のお話。 そ…

スイカパン、焼きそばパン、犬のラスク。

企業情報誌の記事のための取材で西東京市の人気店、パンステージ・マイへ。 かつて「おいなりパン」なるものをつくったお店というイメージを忘れられなかったわたしが真っ先に見つけてしまったのはスイカパン。たなばたの短冊に、子供たちから「こんなパンが…

M's Kitchen営業日。パンを愉しむテーブル。

情報誌の仕事で、パンを愉しむちょっとした料理を提案させていただいた。 調理の下ごしらえをしておいたので、短期集中。今回はカメラマンが来てくださったこともあり先日のように西日が射す前に撮影が完了してほっとした。 買出しで八百屋さんに行ったとき…

「何かいいもの」の記憶

いま、冷蔵庫にあるチーズはクリームチーズとコンテとパルミジャーノレッジャーノ。この季節、冷蔵庫が多少なまけても心配しなくていい種類。 クリームチーズはずっしりしたライ麦パンでジャムサンドにするのがすきでパルミジャーノは主にパスタのためにある…

パン屋さんの工事現場にて

この夏、工事に携わっているパン屋さんの現場に足を踏み入れた。ひっそりと暗く、埃っぽいその空間がもうじきパン屋さんになることを、町行くひとは今はまだ知らない。 毎日いろいろな職人が入っては自分の仕事を遂行して、出ていく。店は多くの人の手によっ…

バゲット+オリーブ、軽い一皿

バゲットはトーストすると食感が軽くなる。わたしが好きなのは、多少トーストしてもみずみずしさを湛えた半透明の気泡を持つ生地。オリーブオイルをかけるとまろやかでゆたかな風味がひろがる。 バゲットにオリーブオイルとオリーブの実。つめたくした白ワ…

対談とマックカフェ

雑誌の企画で対談をしました。 某日某誌グラフィックデザイナーで「パン食人」のClevaさんと。某日某誌ランチスポット(首都圏)ガイドでフードファイター……もといフードライターの菜々山さんと。 Clevaさんも菜々山さんも、面白くガールズトークが繰り広げ…

お盆休みの頃

今週は街の中が閑散としている。 夏休みをいただきますの貼り紙をして休業している店が多い。 いいな、どこへ行ったのかな、と思いながらも、ひと気の少ない東京も好きだと思っている。すっかり旅に出なくなってしまった。 きょうは40度を越す、観測史上最高…

旅のおみやげの食パン

日曜の朝、妹から今ね、美味しいパン屋さんの庭のテーブルで朝ごはんを食べたところなの。知ってる?と涼しげな声で電話があった。伊豆高原からだった。 店の名前はル・フィヤージュ。数時間後、わたしは妹からおみやげとしてこの店の角食パンをわけてもらっ…

3色のフリュート

キャラメル、モカ、カシス。ほろ苦い、甘酸っぱい、特製クリーム入りのフランスパンは、生地がしっかりしている。ムッシュイワンのパン。 夏は、ちょっと冷蔵庫で冷やすとまた美味しい。食欲のないときは、心の栄養補給も大切。

灼熱の撮影現場

焼きたてのパンがダンボール箱2つ分こうばしい香りとともに到着した頃にはもう西日が思いきり射し込む時刻になっていてエアコンがきかず、灼熱の撮影現場となった。ガラス越しの光が夕方遅くに力をうしなうまで夢中で撮り続けて気づけば、3時間近くも経過し…

パン好き?

パン好きなんですね、と言われるとごはんも好きですよ、と言う。 写真はある日のお昼ごはん。玄米飯に+something goodとしてちりめん山椒と枝豆をのせました。山椒。大人になって、好きになった味のひとつ。 おいしいもの、おいしいもののまわりにあるもの、…

休日ブランチのためのパン料理

野菜が好きで、毎日野菜料理をつくるのに生野菜のサラダはあまりつくらない。野菜はお浸しや和えもの、煮物、炒めもの、素揚げ、……和食に限らず。 それでも気候がよくなり、気温が上がってくるとボウルいっぱいの葉野菜をちょっと豪快に食べたくなる日もある…

デイリーズ

デイリーズ。日常のデイリー。カフェに、古い感じの家具や雑貨の店が併設されている。 太陽が一番高く暑くなる真昼の歩く人も影も少ない白熱の通りから逃げ込むように入ったカフェにはのんびりと昼食を愉しむ人たちがいた。いろいろな椅子とテーブル。スペー…

写真はダリの壁に埋め込まれたパン

最近の贅沢は、小説家による絵画案内『美の旅人』(スペイン編 伊集院静 著)を読むことだった。 本のなかにおもしろい写真があった。パンが好きだったダリによる、ダリ劇場美術館の壁に埋め込まれたパンのオブジェ。 さて、わたしはダリの生涯に興味があって…

素敵な女性たち

ここのところ、パンの仕事に携わる女性にお話をうかがうことが多い。 Aさんはいまお勤めの有名店を辞めてもうすぐアメリカに留学する。以前から興味のあったパンにあわせる惣菜などわたしが書くところの+something goodの分野を深めたいという。 Bさんは学校…

キリクリームチーズコンクール

キリクリームチーズコンクール表彰式でフォーシーズンズホテル椿山荘東京へ。 今年の最優秀賞はアシェット部門よりUn parfum en mouvement ~ete~茨城県のレストランナチュラルセンス 猪瀬文俊さんが受賞されました。 キリを生かした、マンゴー風味のスープ…

KO・SHU・KA

まだ名前のない新しい店のデザイン画で看板など店名の入る場所に、とりあえずBoulangerie ○○○ Patisserie ○○○○ といれる。○○○のところは、店主の名前。 わたしはそのひとの名前をそのままを使う店名が結構好き(たとえばサダハルアオキのように)だけれど、…

ハードな一日とCUPIDOのパン

停電のせいで起きたらしいPCのトラブル復旧作業にほぼ一日かかった。こういうとき、誰かの時間を煩わせずに解決できると、すこし自信がつく。とにかく、よかった。 そんな日。昨日のCUPIDOのパンをおいしくいただいた。いつか、お店に行こう。

友人が来た日のメニュー

友人が来た日のメニュー。 南仏の白ワインオーバーナイトの冷たいラタトゥイユバルサミコチキンチーズとナッツ、ドライフルーツ各種 チーズは、スーパーマーケットよりも状態がよくておいしい専門店のものを調達。チーズ王国にはリーズナブルなチーズがある…

夏日の買い物、夏野菜の煮込みと南仏ワイン

ラタトゥイユに使う野菜は土や光の匂いがするようなのを八百屋さんで買いたいと思いたって、日差しの中を出かける。両手に荷物をさげて、いつものワイン屋さんに行くと「白い花の香り」がする南仏ワインを勧めてくれた。安くて美味しい。ちょうど探していた…

その日の表情を撮る/ 階段をのぼる犬

パン屋さんの取材から戻ると午後の日差しが残るうちに写真を撮る。 できるだけ、その日の表情をその日の光で撮りたい。ライトを使わず、光を求めて場所を移動する。 しっぽをそよそよ振って静かに迎えてくれる小豆頬髭犬のグー(小さいミニチュアシュナウザ…

広島焼きと夜風

よく行く広島焼きのお店へ。 わたしは目の前でなにかつくってもらうのを見ているのが大好きだ。 熱い鉄板の上でリズミカルに動く職人さんの手先を眺める。ひとときも休めない、舞台の仕事だ。山のようなキャベツが甘く平らになり豚バラ肉のとろけるような脂…

オリーブオイルと塩、夏の朝のトースト。

今、冷凍庫にはカンパーニュ系のパンがいっぱい。 朝食にそんなパンを食べることが多くなって最近試しているのは、オリーブオイルと塩。 なんとなく、オリーブオイルは正午以降の味と決めつけているようなところがあった。 でも、夏の朝のトーストには、その…

めくるめく食事パンの世界~Pain et Vinaigre

ナショナルデパートの「めくるめく食事パンセット」にパンの愉しみかたを綴ったパンフレットが入っていた。タイトルはPain et Vinaigre(パンとお酢)。 パンとお酢?「こういうときに不安がってはいけない。不安はいつも美食の敵だ」と秀島さんは書いている…

スウィートな週末

昔住んでいた町にあり、その名前も気にいっていた三本足烏(さんぼんあしからす)という洋菓子店はソワメームと名前が変わってからもときどきお土産に買ってきてもらう。 家庭で作るケーキのようにシンプルで「よけいなものが入らない」感じが好き。いつ食…

Lehestube Zopfの始まりの日

松戸の美味しいパン屋さん、Zopf(ツォップ)にほど近い場所に、研修所Lehestube ZopfがOPEN。今日はそのレセプションに出席しました。Lehestube Zopfの前にて、伊原やすともさん、りえさん。 技術指導や経営アドバイスに対応できるようにつくられたこの空間…

雨の日の取材

深沢のKoshukaを取材。店舗づくりに関わったこともあり、年明け頃からずっと楽しみにしていたお店です。店の前には本物の葡萄。何年かして、柱をつたって葡萄棚になったら素敵。葡萄はワインにも、パンの発酵種にも、生地のアクセントにもなる、偉大な果物で…

メッセージをありがとうございます

日記サイトがこの場所に引っ越して以前のように感想を書き込めるフォームを設けていないのですが、メールをいただくこともあり、それがとてもありがたく、励みになっています。いつも読んでくださって、ありがとうございます。ナショナルデパートの記事にひ…

ペースト&トッピング

「なにかいいもの」をつくるとき、その前を通りかかったとき、富澤商店に立ち寄るようになってかれこれ20数年になる。 乾物や豆などを選んだ後で、レジの横に積んであるピーナツきなこクリームをつい、買ってしまうので、それはもはや我が家の常備品となって…

ワイン・デイズ

家のワイン置き場は、キッチンの戸棚の下築地バッグと呼んでいる籠の中。料理屋さんが築地に仕入れに行くときに持っていく、頑丈なあの籠です。 そのなかに、白ワインが入っていることが多くなりました。捜し味(今考えた言葉)をしているからです。習うでも…

パン屋のヤコブ

『パン屋のヤコブ』複雑な世の中のための心やさしい哲学ノア・ベンシー著 デーブ・スペクター訳という本を読む。 思想を紙片に書きとめるパン職人、ヤコブ。ある日その紙片がパンに紛れこんでしまい、人を感動させたことから、村中の人がわれもわれもと押し…

夏の週末の甘いパンと製パンスタッフ募集

週末に買ったヴィエノワズリは、りんごの酸っぱさがおいしいショソンオポムとコーヒー味のパン。 ぐるぐる巻いてアイシングをかけたコーヒーのパンは小さい頃、母が焼くのが大好きだった。懐かしく、こういうパンにいつも惹かれてしまう。 それにしても、夏…

感謝をこめて。

今思うと、不思議なタイミング。偶然にも必然性が、経緯があると確信するような。 MOBACでナショナルデパートの秀島さんに声をかけていただいたときは、取材したくても、いつ取材できるかわからなかったのです。 同じ頃MOBACで、トークショーを聞いていた小…

カンパーニュの箱

ここのところずっと仕事をしていてときどき犬と向き合ってヨガのポーズをとっては姿勢を正す、の繰り返し。 そうやって一息いれるときにLA CAMPAGNE QUATRE SAISONと書かれたナショナルデパートの箱が目の端に留まり、ちょっとうれしくなる。 ただの箱なん…

考えごとをしながらつくるサンドイッチ

グリルした茄子、チェリートマト、モツァレラチーズ。深く考えずにこんがり焼けたトーストでサンド。フォカッチャが欲しかったな、と思い、さらに、そういうときのフォカッチャは買うよりつくるものかもしれないな、と思う。考えごとをしながらつくったサン…

蜂蜜についての告白

数年前。蜜蜂が一生のうちにつくることができる蜜はスプーン1/12杯、と米国の蜂蜜協会で言っていたことに、たいそう心を動かされたわたしは、その日パンにつけたスプーン1杯の蜂蜜のことを、12匹の蜜蜂と養蜂家のコラボレート作品と日記に書いた。そのことを…

夏のはじめにつくるジャム

軒先に、冬はりんご、夏の今頃は杏が、それだけが、山のように並ぶ青果店がある。なんでもある百貨店やスーパーマーケットに慣れた目に、それは新鮮に映る。キロ500円。自分で計って店主に渡すのもたのしい。梅雨の憂鬱な空気を浄化するような美しい色と香…

ベーグルを愉しむカフェで昼食

蒸し暑さで呼吸が浅くなり、息苦しいような気分の梅雨の日。西荻窪のポム ド テールへお昼を食べに行く。昼間にこの界隈を歩くのは久しぶり。 オープンしたての頃、散歩中に見つけた。取材でもお世話になったお店。現在は改装して作業台を増やし、共に働くス…

伊豆の山姥

伊豆の山姥から、さくらんぼが送られてきた。山形から届いた贈り物のおすそ分け。送り主の庭でとれたものだそうで、今まで食べたことがない、おいしさ。 わたしには、伊豆の山姥、という伯母がいる。いまはもう、伊豆にはいないのだけれど、ずっと伊豆にいた…

南国果実のパン

数年前からパイナップルやマンゴー、パパイヤなど南国の果実をつかったパンやデニッシュをよく見かけるようになった。濃厚な甘味と爽やかな酸味は、フレッシュでもドライでもパンによく合うと思う。 最近食べたのは、パイナップルがゴロゴロと入ったイワン…

100万人のキャンドルナイト2007夏至

夏至と冬至の頃「でんきを消して、スローな夜を」というスローガンとともに各地でイベントが行われる「100万人のキャンドルナイト」。20時から2時間、電気を消してろうそくを灯し、思い思いの時を過ごすのです。 いつでもできることなのに、なかなかきっかけ…

ナショナルデパート、五感で感じるパンとなにかいいもの

ナショナルデパートの秀島さんを取材。やはり、抜群のセンス。彼はブーランジェでデザイナーで絵本作家、さらに肩書きは増えるかもしれない、とわたしはひそかに思っている。 店頭に立つお母さまが手際よくパンをカットし、店を訪れた人に試食をすすめている…

倉敷での講演

大事にとっておいたデーツと無花果のパンの最後の2枚にクリームチーズをはさんで大好きなパンがハッピーエンド。 今日はそんな移動朝食を、新幹線のなかで。 久しぶりの出張は、未知なる岡山。小田象製粉の主催する会での講演でわたしは、食のトレンドや人気…

飛ぶように過ぎる

クロックとウォッチ、置時計と腕時計ひとつずつ。同時に遅れたりして、調子がよくないのはきっと、わたしのまわりだけ、時間の流れがにわかに高速になったからに違いない、と思う。週末と週明け、来週の岡山出張の準備、原稿書き。

日本パン菓新聞社60周年記念レセプション

麻布台の東京アメリカンクラブにて開催された日本パン菓新聞社創業60周年記念のレセプションに出席。 京都で290年続く老舗料亭美濃吉の佐竹洋吉さん、 NPO セカンドハーベストジャパン チャールズ・E・マクジルトンさん、農林水産省 総合食料局長 岡島正明さ…

伊勢丹新宿店の食のフロアのリニューアル

伊勢丹新宿店の食のフロアリフレッシュオープンでプレスパーティへ。 昨年のブーランジェピシエ be、ピエール・エルメ、ジャン=ポール・エヴァンに続いて、今回はアンリ・ルルー、セバスチャン・ブイエ、サダハル・アオキなどの出店が話題になりそうです。…

イタリア地方料理とワイン、そしてパン。

夕方から国立にあるイタリア地方料理のお店へ。ここはムッシュイワンのパンが食べられるのです。写真は前菜。クランベリーのパンにイタリア風のレバーペーストバゲットにラルド、蜜リンゴのパンにゴルゴンゾーラのムース。シェフはソムリエ。いろいろ出して…

スイートでいこう

新しい記事をUPしました。スイートベーカリー パパン *先日、引っ越してきたこの新しい日記サイト。現在は感想メッセージを書き込むところがありません。メールをくだされば以前と同様、すべて読ませていただきます。時にはそのなかからたのしい情報を、ご紹…